主宰俳句
大砂丘 田島 和生
雨粒の見えて因幡の遅田植
大砂丘踏めば素足のわらひけり
身の砂を浜昼顔の辺に払ふ
船虫の青き背散り旅の靴
聖母月ふつくらと人よく眠り
礼拝をせし手の触るる蝮草
花樗渡り半ばの蝶舞へり
金雀枝の散りゆく礁(いくり)波頭
同人作品評(6月号) 津森 延世
法衣脱ぎ俄農婦や春田打 度山 紀子 時給自足を善しとされているような寺のたたずまいが見えてくる。女性でありながら一寺の御住職であろうか、想像ばかりで申し訳ないが、質朴を旨とされていることがうかがえる作品である。〈青き踏む剃髪の頭を撫でられて〉からは、託すべき後継者が順調に入道されたようである。五句をとおして清清とした空気が流れている。
骨に瘤これぞ鳴門の桜鯛 海野 正男 桜鯛を詠む時、その名のとおりの表面の姿に目が行きがちだが、「骨に瘤」と詳しく言われると納得する。やはり「桜鯛」は鳴門海峡に揉まれたものに限るということであろう。出会いを有難く称賛賞味。
北陸地区 「雉」句会 紹介
富山高志句会 毎月第3日曜 13:00〜16:30
富山県教育記念館 指導:青木 和枝
雉十日会 第1月曜 13:00〜16:00
小矢部市立石動公民館 指導:小室 登美子
雉金沢句会 第2日曜 13:00〜16:00
金沢中央公民館彦三館 指導:石黒 哲夫
雉アーモンド句会 第4木曜 10:30〜12:30
金沢YMCA 指導:福江 ちえり
俳句に興味のある方、是非一度、お越しください。
初心者の方、歓迎いたします。
お待ちしております。