「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

石黒哲夫先生

長い間、雉金沢句会をご指導くださっていた

石黒哲夫先生が、昨日お亡くなりになりました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

お通夜は、7月6日 土曜日 午後7時より

葬儀は、翌7日 日曜日 正午より

金沢メモリアルホール アネックス

金沢市旭町2丁目1-1

 

七月七日、七夕の日です。

石黒先生らしい気がいたします。

俳句の星になられたのかもしれません。

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富山高志句会 令和元年5月26日

於:富山教育記念会館 2F

兼題「若葉」

 

青木 和枝 選

◎朝涼や木立の影を磴に踏み     福江 ちえり

◎若葉風同窓会で若やげり      本多 静枝

 車前草の引ツ掛け相撲下校の子    小林 亮文

 卯の花垣下校の子らの歌ハモる   度山 紀子

 燕の子影行き来して昼の浜     福江 真里子

 夏霞立山いづこ目を凝らす     小林 亮文

 樫若葉さはさは揺るる青き空    生田 章子

 境内に令和の御旗風薫る      福江 真里子

 境内の大樹の葉音風薫る      生田 章子

 新茶汲む媼の指のふるへかな    度山 紀子

 井田に鋤押し立つる五月かな    福江 ちえり

 

小林 亮文 選

◎著莪の花五重塔に昼の月      佐瀬 元子

 樫若葉さはさは揺るる青き空    生田 章子

 義仲の戦の跡や若葉風       福江 真里子

 境内の大樹の葉音風薫る      生田 章子

 新茶汲む媼の指のふるへかな    度山 紀子

 井田に鋤押し立つる五月かな    福江 ちえり

 

※「雉」ネット俳句へ投句のため、一部を非公開としております。

 

次回、6月23日(日)午後1時~5時

於:富山県教育記念館5F

兼題「青芒」(芒茂る・青萱・萱茂る)

 

 

雉金沢句会 2019.5.5

於:金沢彦三公民館2F

主宰俳句

  遠嶺まで田水明りの越の国    田島 和生

  網金のささゑ潮吹く令和かな

  早苗田へ湖の旭の紅かりき

  

〈特選〉 越の風野に吹き渡り花りんご    福江 真里子

     花あやめ絹ひかりして雫せり    海野 正男

     象を引くどの子も宝花まつり    中山 ちえ

〈入選〉

折り目ある青作業服新社員     度山 紀子

青とかげ万葉歌碑の裾に消ゆ    辻江 恵智子

あかときや供旗祭の触れ太鼓    豊田 高子

女の子祭屋台にすまし顔      佐瀬 元子

白壁にはねる夕日や五月来る    田崎 宏

古本市混み合ふ人や花は葉に    小林 亮文

夕べ晴れ浮ぶ古刹の八重桜     中山 ちえ

藤棚や白山いまだ雪解かず     海野 正男

駈け上る長き階段著我の花     佐瀬 元子

舳倉島石の海辺にめかぶ干す    豊田 高子

相馬より届くアスパラ夏近し    度山 紀子

時計塔朝日に立ちて山笑ふ     福江 ちえり

能越をつなぐ古道や慈悲心鳥    辻江 恵智子

海境(うなさか)に七つの島や五月晴  豊田 高子

掛け声の高まり山車の辻曲る    佐瀬 元子

うたた寝の素顔の妻や柏餅     田崎 宏

水口の音軽やかに植田かな     生田 章子

くつきりと立山見えて田植かな   小林 れい子

町内の古き床屋や目借時      田崎 宏

からからに乾ぶ海草風光る     青木 和枝

春光や海の底ひの水かげろふ    福江 ちえり

柿若葉鍰蔵壁日を返す       後藤 桂子

幾筋も山車曲る跡祭り果つ     佐瀬 元子

店頭に新茶の幟人の列       小林 亮文

花桃の奥に花桃嶺青し       山岸 昭子

なだらかな稜線のなか野火上がる  福江 真里子

ラジオより音楽流れ春田打     福江 真里子

蝌蚪三つ鼻付き合はす昼日中    小林 亮文

共に老い令和迎へて新茶摘む    生田 章子

丘陵を真白に染めて梨の花     小林 れい子

駅前にショパンの響き皐月風    田崎 宏

吹流し松に掛かりし寺領かな    本多 静枝

相伝の窯の火入れや遠蛙      豊田 高子

 

youtu.be

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俳誌「雉」5月号から 2019

主宰俳句     

        雪の別れ        田島 和生

   太陽は嶺へまつすぐ犬ふぐり

   朧の夜犬の水呑む音すなり

   春眠く電車の床へペン落し

   嬰ねむりその母ねむりうららけし

   しろがねの朝の白山雉子のこゑ

   出し抜けに旅立ちの背へ雉子鳴けり 

   三鬼の忌雪の別れの高嶺かな

   亡きひとへゆれて高きに白辛夷

 

 

     同人作品評(三月号)   大西 朋

 左義長や火掻きの竹の弾けたる   海野 正男

 どんどんと燃え盛る左義長の火。そんな火が火掻きに使っていた竹の棒に燃え移った。左義長として組まれた竹も火掻きの竹も弾けてその熱気、勢いが伝わってくる。

 

     第17回 「雉」全国俳句大会 案内 

日時   令和元年 10月27日・28日(日・月)

      27日(日) 午後2時開会(受付 正午より)

      28日(月) 午前9時30分 吟行句会 

会場   からすま京都ホテル

講演   倉橋 みどり 氏(フリー編集者、ライター、俳人

投句   2句1組(一人3組まで)

     課題「木」(一人1組)

締切   6月3日 

 

以上、俳誌「雉」5月号より抜粋いたしました。