「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

第10回 オール雉句会の御案内

第10回 オール雉句会 締め切りました!

有難うございました。

 

投句 5句まで

投句締切 12月20日(日) 午後9時

選句締切 12月27日(日) 午後9時

選句結果は、集計が出来次第、一斉メールにてお送りいたします。

投句先 kijihaiku@yahoo.co.jp

(担当者のメルアドへ直接お送りくださっても構いません)

投句資格:雉同人・会員(メールの出来る方)

投句・選句・結果等、全てメールにて行います。

案内を受け取られた方は、確認のため、その旨メールをご返信ください。

選句は、できるだけ早くにお送りいただけたら幸いです。

その他、ご不明な点は、ご遠慮なくお尋ねくださいませ。

皆様の投句をお待ちしております。

 

 

 

雉金沢句会(12月通信)

雉金沢句会は、通信制で例会を行っています。

田島和生「雉」主宰 後日選

 

田島 和生 主宰選

〇浮かんでは鳰忙しなく首を振り   佐瀬 元子

〇波寄する棚田の果ての冬日かな   後藤 桂子

〇顔寒く検温されてゐたりけり    海野 正男

 枯蓮へゲートボールの球ころげ   海野 正男

 雲低き市に山積み赤蕪       小林 亮文

 木守柿咥へて飛べる烏かな     中山 ちえ

 屋根低き魚臭の町や月冴ゆる    後藤 桂子

 時雨るるや売り声太き朝市女    田崎 宏

 木々に透くあやとり橋や冬桜    宮崎 惠美

 眠りたる山へつかのま夕茜     山岸 昭子

 裏道の土のぬかるみ返り花     福江 真里子

 寒鰤の造りを待ちて客の列     生田 章子

 木漏日へ紅葉且つ散る鶴仙渓    辻江 恵智子

 冬ざれや老舗に大きまねき猫    度山 紀子

 寒鰤の胴丸々と競始め       小林 亮文

 初しぐれこほろぎ橋に桧の香    宮崎 惠美

 初しぐれ葺き替へし茅匂ひけり   小林 亮文

 風のまゝゆらゆら流る番鴨     小林 亮文

 落日や二番穂の田に鴉群れ     辻江 恵智子

 あはあはと日差しに舞へる雪螢   山岸 昭子

 大銀杏ひらひらひらと子らの手に  中山 ちえ

 穭の穂大きく振つて子の歌ひ    福江 ちえり

 日が移る湯宿の壁の蔦紅葉     宮崎 惠美

 銀杏落葉さらのボールの転がり来  佐瀬 元子

 川音の日に日に高く冬に入る    後藤 桂子

 石垣の石の間より石蕗の花     福江 真里子

 湯上りの爪切る音や星冴ゆる    辻江 恵智子

 

次回の担当者は、句会報をご覧ください。

1月2日まで、投句をお願いします。

雉金沢句会、通信の投句締め切りは、毎月1日です。

雉金沢句会(11月通信)

雉金沢句会は、通信制で開催しています。

田島和生「雉」主宰、後日選。

 

田島 和生 主宰選

〇吹き上ぐる風に絵馬鳴り冬紅葉   宮崎 惠美

〇鵙猛り駆け出しさうに火牛像    辻江 恵智子

〇神の留守雷火の痕の大銀杏     後藤 桂子

 落款彫るのみの刃先や秋夕日    田崎 宏

 落葉掃き箒に夫の手癖かな     後藤 桂子

 大豆引く住みて二年の若夫婦    豊田 高子

 百万遍念珠繰りつつ秋惜む     宮崎 惠美

 風炉名残つつと吸ひをる楽茶碗   海野 正男

 賜りしロシアの酒や星月夜     中山 ちえ

 秋澄むや立山連峰空に浮き     辻江 恵智子

 集まりて師の忌を修す菊日和    山岸 昭子

 湯をあがり柚子を選りゐる道の駅  福江 ちえり

 棟上げの棟梁の声鵙日和      佐瀬 元子

 水音の花街跡や酔芙蓉       辻江 恵智子

 秋の夕吾を恋ふかに鯉寄り来    山岸 昭子

 奥飛騨霜降る夜や草鞋編む    後藤 桂子

 石蕗の花思ひ変はらぬ回忌かな   小林 亮文

 朝顔の咲いて一日終の花      福江 ちえり

 一片の羽毛の浮かび秋運河     山岸 昭子

 傘骨の錆びし匂ひや初時雨     田崎 宏

 山の気の甲州葡萄色深し      豊田 高子

 青石の師の句碑撫づる秋うらら   度山 紀子

 立山の空にかがよふ冬隣      海野 正男

 夕焼の染まるダム湖や鳥渡る    田崎 宏

 百年の窪みし三和土残る虫     後藤 桂子

 唐松に夕日の透けり暮の秋     豊田 高子

 草紅葉黒猫大き目を開き      佐瀬 元子

 鬼蓮の実の飛びゐたる渚かな    度山 紀子

 小夜時雨戻りてはづす喪の真珠   本多 静枝

 納骨の墓に舞ひ来る秋の蝶     中山 ちえ

 母の忌や白山茶花の咲き初むる   生田 章子

 雲一朶浮かびて後の月青し     辻江 恵智子

 

 

雉金沢句会(10月通信句会)

雉金沢句会は、コロナ感染拡大予防のため

通信にて行っています。

〈11月例会〉

小林 亮文 選

〇ちちははを包む日差しや秋彼岸   辻江 恵智子

 一揆在ありし里の静寂や鳥威    辻江 恵智子

 衣擦れの古刹の廊下月明り     豊田 高子

 葛の葉に雨脚粗く九十九折     豊田 高子

 医王嶺の朝日透けくる柿簾     田崎 宏

 

佐瀬 元子 選

〇雨を溜め刈田に深き足のあと    福江 ちえり

 窓越しの夫逝きし山澄みてをり   度山 紀子

 微笑まぬ日もある遺影花木槿    宮崎 惠美

 僧送りつるべ落としの子の忌日   本多 静枝

 濃竜胆挿して生花締まりけり    中山 ちえ

 

海野 正男 選

〇ぬばたまの夜風に匂ふ今年藁    後藤 桂子

 おまけにと歪を二つ梨売女     辻江 恵智子

 獺祭忌キャッチボールの声弾む   豊田 高子

 医王嶺の朝日透けくる柿簾     田崎 宏

 つづれさせ藍の染みたる攪拌棒   豊田 高子

 

田崎 宏 選

〇手に掬ふ水の硬さや新豆腐     後藤 桂子

 衣擦れの古刹の廊下月明り     豊田 高子

 四、五歩退き姿確かむ菊師かな   後藤 桂子

 微笑まぬ日もある遺影花木槿    宮崎 惠美

 珈琲の豆挽く和尚萩日和      宮崎 惠美

 

 

富山高志句会(11月通信)

富山高志句会は、通信制で開催されました。

兼題:「落葉」

小林 亮文 選

〇小さきレディロングドレスで七五三  本多 静枝

 石蕗の花柱の太き長屋門       藤井 薫

 一叢の芒に風のうねりかな      福江 ちえり

 山茶花の咲き初む垣根三味の音    度山 紀子

 狛犬を真似る双子や七五三      度山 紀子

 

佐瀬 元子 選

狛犬を真似る双子や七五三      度山 紀子

 お名籾を袖口に付け下校の子     潟淵 恵美子

 一叢の芒に風のうねりかな      福江 ちえり

 古里の小さき天守や小六月      藤井 薫

 足袋草履歩く稽古や七五三      小林 れい子

 冬の川沿うて運河の水豊か      藤井 薫

 落ち葉踏むベリベリ音のするを踏む  山下 貴子

 

次回、兼題「短日」

12月15日まで、担当者へお送りください。