2016-10-23から1日間の記事一覧
兼題:「晩秋」 青木 和枝 選 ◎猪垣に猪鼻を寄せ戻りけり 小林 亮文 身に入むや埃の積もる自在鍵 佐瀬 元子 マラソンで賑ふ城下暮の秋 本多 静枝 海商の天窓明かり名残りの蚊 吉田 泰子 枯蟷螂震はす翅の薄緑 海野 正男 秋天に紅白の玉舞ひにけり 小林 れい…
主宰俳句 ははきぐさ 田島 和生 耳裏は秋の風鳴る城址かな 城壁のはたはた飛べば峡の空 ひやひやと四高旧舎の床軋む 蟋蟀の吾と目が合ふ穴の口 蜘蛛の巣のだんだん撓み稲埃 観音へ飛びけり加賀の稲光 冬瓜を赤子抱きして村外れ ぬくさうな毬のもみづるははき…