「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

俳句誌「雉」5月号から

入会者紹介
 松本よね子 (雉十日会句会)
 野沢多美子 (雉十日会句会)

以上、二名の方が入会されました。
どうぞ宜しくお願い申しあげます。
これから、ご一緒に句作に励んで参りましょう。


「同人作品評」    中村与謝男

泳がせて小鯛売りゐる歳の市  石黒哲夫
 小鯛は節料理の食材として売られているのだろう。作者は金沢の人だから、これ歳末の風物詩に違いない。泳ぐ小鯛が、あはれさを誘うが、視点が鮮やか。

焼酎で磨く牛の背小六月  青木和枝
  牛を売りに出す前の様子だろうか。焼酎で磨くところにたしかな風土性があり、句に隙が無い。人と牛とのふれあいを小六月の空気が、やわらかく包んでいる。

閂の閉ぢたる音の寒さかな  谷口和子
大寺であろうか。門が閉まり、閂のかかる音がしたというのだろう。音と寒さの配合が手堅い。

 
この他、宮崎惠美さんが、「各地だより」にて
「越前水仙」をお書きになっていらっしゃいます。

以上、「雉」5月号より抜粋いたしました。