「福山・鞆の浦観光鯛網」 福山吟行句会
於 福山ニューキャッスルホテル
平成24年5月13日（日）
田島和生主宰 選
◎桜鯛うろこ閃くしぼり網 福江千英里
◎椎若葉日を照りかへす力石 堀向博子
貝殻の貼りつく雁木南風吹く 小谷廣子
青潮の寄する龍馬のかくれ宿 寺田記代
大漁旗なびき鯛網絞らるる 堀向博子
かたばみの種飛ぶ鞆の力石 神田美穂子
網引くや鯛にまざりし春鰯 古澤厚子
網の底海光放つ桜鯛 住岡公子
夏空へ舸子(かこ)身を反らし網引けり 新宅良子
鯛網や右舷左舷を傾けて 堀向博子
海底(うなそこ)の碧より跳ねて桜鯛 梅園久夫
船繋ぐ石に屋号や新樹光 児玉幸枝
弁天の舳先で払ふ青葉潮 東 和子
古びたる雁木に寄する卯波かな 森下由男
鯛網や腰蓑乾き飴色に 清岡早苗
船宿の藩札(はんさつ)に紙魚走りけり 清岡早苗
青葉潮にほふ社の力石 天野桃花
鯛網の出船を囃す樽太鼓 小林美成子
鯛網の鯛とぶ飛沫顔にとぶ 伊藤由紀子
魚跳ねて鞆の港の若葉冷 太治 都
以上、田島和生主宰選 二十句でした。
特選 ―喜びの声―
投句三句の内、たった一点のみの得点。それが、この主宰特選でした。
信じられない思いでしたが、短冊を頂き、沸々と喜びが込み上げてきました。
この日は私の誕生日でもあり、素晴らしい誕生日プレゼントに、忘れられない一日となりました。
この句を選んでくださった田島先生に、心から感謝申し上げます。
また、これを機に、更に句作に励んでいきたいと思います。
何卒、ご指導のほど、宜しくお願い申し上げます。
有難うございました。 福江千英里
