日時 平成24年6月11日(月）
吟行地 堅田・浮御堂 三井寺
句会 三井寺前「風月」二階にて
一人３句 投句
互選句 ５句
参加者 ４５名
ゲスト 中村 与謝男 先生
田島 和生 主宰 選
◎親燕往き来しきりに蓮如道 塩田佐喜子
三井の鐘滴る山へ撞きにけり 児玉幸枝
涼風の千体佛を拝しけり 紺井てい子
涼しさや三井の晩鐘ひとつ撞き 紺井てい子
暗闇の一切経蔵黴くさし 山田初枝
閼伽井屋をのぞき初蚊に刺されけり
千体の阿弥陀に涼し潮の風 児玉幸枝
三井寺にあめんぼ跳ねる水溜り 中野はつえ
三井の鐘撞くや梅雨の地踏ん張って 鈴木厚子
閼伽井屋のくらきに鳴れる噴井かな 小谷廣子
瑠璃色の孔雀の寄り来夏木立 武田弘子
山門に水打ちてあり堅田かな 篠崎玉枝
閼伽井屋の水湧く音や五月闇 森礼子
五月闇ぼこぼこと鳴る閼伽井かな 伊藤由紀子
水無月の湖のかがよひ湖中句碑 柴田恵美子
色づきし実梅転がる巴塚 矢作 大
群青の孔雀の頸へ南吹く 清岡早苗
打水の楼門くぐり湖広し 堀向博子
中村 与謝男 先生 選
◎閼伽井屋の水湧く音や緑さす 篠崎玉枝
三井の鐘滴る山へ撞きにけり 児玉幸枝
竹落葉掃く静けさや満月寺 三上節子
近江路の青田眩しき車窓かな 紺井てい子
千体の阿弥陀に涼し潮の風 児玉幸枝
甘露煮の味をみてをり夏帽子 柴田恵美子
朝焼の湖たひらかに法の山 田中忠夫
山門に水打ちてあり堅田かな 篠崎玉枝
浮御堂橋に涼しき松の影 東 和子
田舟干す青無花果の濃き匂い 鈴木厚子
