「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

7月8日(日)雉金沢句会

石黒 哲夫 選
◎沖休み海女がうなじの天瓜粉     大聖 ひさ
 政局に夫の小言や梅雨湿り      生田 章子
 桐の実の重く枝垂れて乗船場     青木 和枝
 荒梅雨や鹿山門に雨宿り       小林 亮文
 亡妻(つま)の年越えし娘や桔梗咲く     亀田 次郎
 古都薄暑白き卓布の喫茶店      本多 静枝
 荒梅雨や酒饅頭を割って食ぶ     佐藤 尚夫

太平 栄子 選 
◎絵天井に鳥を探すや寺涼し      石黒 哲夫
 朝刈りの紫蘇置く土間の暗さかな     吉田 泰子
 睡蓮の葉畳ゆらす亀の背       佐藤 尚夫
 捥ぎとりし梅の産毛のほの温し     吉田 泰子
 畳屋の茶どきに鳴きてほととぎす     石黒 哲夫
 シャリシャリと砂利の音たて卯波引く     小林 亮文

青木 和枝 選
◎形代に息災の息深くかけ     吉田 泰子
 剃刀の充電の灯や梅雨暗し     石黒 哲夫
 夏服の少女の長き手脚かな     本多 静枝
 下闇に包丁塚と常夜灯      小室 登美子
 金泥の六字名号涼しかり     福江 千英里
 串を打つ鮎がキュウとなきにけり     海野 正男
 荒梅雨や酒饅頭を割って食ぶ     佐藤 尚夫

次回、8月12日(日)は、田島 和生 主宰をお招きしての句会です。
皆様、奮ってご出席くださいませ。お待ちしております。

金沢彦三公民館 午後1時より
兼題「ゑのころ草」
会費 700円/月