9月22日(土)秋分の日 富山電気ビルにて
講演 「雉」主宰 田島 和生 先生
『日本百名山』の深田 久弥(九山)の俳句
『日本百名山』の作者であり、山岳作家として知られる深田久弥(=俳号九山)(1903-1971)の俳句を、略年譜をもとに時代を追ってご紹介されました。
久弥という人物の辿った、痛いほど正直で人間味が溢れた人生を俯瞰し、そこから生まれてきた俳句には、一貫して「優しさ」が感じられるとのお話でした。九山の俳句をひも解き、俳句という文芸に必要な「優しさ」について、冗談を交えながらの、解り易く、大変面白いご講演でした。
講演後、田島先生には、惜しみない拍手がおくられました。
俳句大会
会場には、90名を超す出席者があり、投句は一人3句。互選句4句。
以下には、「雉」同人・会員の方を中心にご報告いたします。
田島 和生 先生 選
蓼の花石工の流す水白し 吉田 泰子
日が落ちて浮き立つ舞台薪能 福永 祐見子(雉十日会)
露けしや錆を落とせる花鋏 福江 ちえり
高点句
蓼の花石工の流す水白し 吉田 泰子
一村を宙に浮かせて麦熟るる 山 信夫
以上です。おめでとうございます。
この度、雉十日会句会(指導 小室登美子 先生)に7月より出席されている 福永 祐見子さんが、田島 和生 先生の選に入りました。おめでとうございます。これからのご活躍を楽しみにしております。
また、山 信夫 先生のお名前を拝見して、とてもうれしく思いました。今後も素晴らしい作品をお見せ下さいますことを、皆、心より願っております。