「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

俳誌「雉」2月号から

     石柱に嵌むる標札冬すみれ     田島 和生


        同人作品評(12月号)     国枝 隆生

つづれさせ理髪師夜の透析へ     佐藤 尚夫
 掲出句の「理髪師」は作者の知人であろう。立ちづめの理髪業を終えた日の夜、いつものように透析に出かける知人を見る作者眼が優しい。それは哀愁に満ちた〈つづれさせ〉の声が作者の心情を代弁しているからである。

        紅頬集     秀句・佳句
 
 濠の鴨雨したたかに響きをり     生田 章子
 鰤起し点滴の身に響きけり      亀田 次郎

 おめでとうございます。

以上、俳誌「雉」2月号から抜粋致しました。