「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

3月10日(日)雉金沢句会

兼題「菜の花」

石黒 哲夫 選
◎砂噛むや男一人の蜆汁        海野 正男
 如月や見舞無用の葉書受く      青木 和枝
 ふらり出て草一つ抜くのどけさよ   太平 栄子
 水温み広告厚き新聞紙        田崎 宏
 暮れてなほ菜の花明かり平家谷    (匿名)
 知恵の輪を解くごと外す雪囲い    小林 れい子
 草萌ゆる放牧の牛黒々と       生田 章子

太平 栄子 選
◎菜の花や産声もなく胎児逝く     田崎 宏
 川岸の花菜に埋もれ魚を待つ     福江 ちえり
 草萌や底の抜けたる土器の中     福江 ちえり
 雨樋を氷柱でこぼこはみ出せり    小室 登美子
 庭球の音谺して山笑ふ        福江 ちえり
 雪解靄峡の部落を沈めたり      小室 登美子
 花菜風絹織る音のかろやかに     吉田 泰子
 
青木 和枝 選
◎砂噛むや男一人の蜆汁        海野 正男
 砺波野の屋敷林(かいにょ)かいにょに風光る   石黒 哲夫
 鳩時計三時を告ぐる宿うらら     小林 れい子
 庭球の音谺して山笑ふ        福江 ちえり
 知恵の輪を解くごと外す雪囲い    小林 れい子
 岩膚のごとき老桜芽吹きけり     小林 亮文

次回 4月14日(日)一時から
金沢彦三公民館 2F
兼題「百千鳥」「春の鳥」