兼題:「鍋」に関するもの
石黒 哲夫 選
◎残月や坂網構へ鴨を待ち 海野 正男
雪吊りを密に釜師の塀高し 吉田 泰子
牛鍋の火を細めては話し継ぐ 青木 和枝
犀星の文字へ小春の川明かり 太平 栄子
下戸ばかり七輪囲み牡丹鍋 海野 正男
うどん鍋囲みて被災話かな 度山 紀子
取り分ける肝の行方や鮟鱇鍋 海野 正男
太平 栄子 選
◎万葉の海の濁りしお講荒れ 石黒 哲夫
土手鍋やべんがら壁に湯気の染み 海野 正男
柚子風呂の湯口へ柚子の集まれり 小室 登美子
枯蓮のへの字くの字に水光る 山岸 昭子
名水に寄り合ひ洗ふ大根かな 小林 れい子
屋敷町声先駆ける焼薯屋 後藤 桂子
青木 和枝 選
◎亡き夫の十三回忌石蕗の花 石尾 幸子
裸木に電飾つけし被災町 度山 紀子
土手鍋やべんがら壁に湯気の染み 海野 正男
取り分ける肝の行方や鮟鱇鍋 海野 正男
採石の山の見えをる牡丹鍋 吉田 泰子
今回より、後藤 桂子さんが、句会に加わって下さることになりました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
次回 平成26年1月12日(日)
午後1時より
金沢彦三公民館2F
兼題:「松の内」に関するもの
皆様のご健康をお祈り申し上げます。