兼題:「梅」
青木 和枝 選
◎寄する波に犇めいてゐる千鳥かな 福江 ちえり
梅が香やここは越中国府跡 藤井 薫
ひとところ青空のあり梅三分 佐瀬 元子
束の間の雨水の日差し鳶の笛 吉田 泰子
冬鷺に日矢の遠のく荒れ田かな 福江 ちえり
如月の満月赤し通夜帰り 佐瀬 元子
受験生お守りぎゆつと握りしめ 野崎 郁雄
白梅へ戸を開け放つ陶工師 青木 和枝
用水の堰乗り越えて雪解水 小林 亮文
なぞり読む寮歌の碑文梅ふふむ 小林 れい子
大空へ飛び出すスノボーソチ五輪 白川 晴美
ふきのたう重なる落葉持ち上げて 度山 紀子
こんもりと雪積もりゐる窯の跡 小室 登美子
風呂敷をてんでに広げ節分会 山岸 昭子
春しぐれ夫をしのびし日記かな 石尾 幸子
ラジコンカー右へ左へ山笑ふ 林 喜美子
寒修行真一文字に指立つる 谷 光恵
山茶花のひとつひとつに氷柱かな 大上 章子
枝折れてなほ梅の花ふふみをり 生田 章子
次回 3月23日(日) 午後1時より
富山県教育記念館 5F
兼題:「鳥帰る」(小鳥帰る・鳥引く・引鳥)
富山高志句会では、俳句の仲間を募集しております。
初心者の方、見学の方、歓迎いたします。
当日、会場へお越しくださいませ。
駐車場は、地階にて無料ですが、受付にお名前をご記入ください。
お待ち致しております。