兼題:「冬木」
石黒 哲夫 選
◎好きな絵にまた戻りくる小六月 青木 和枝
茶屋跡に残る井筒や冬木立 吉田 泰子
赤蕪を髻(たぶさ)づかみに市めぐる 吉田 泰子
バンガローあらはになりて冬木立 小林 亮文
婆語る草鞋伝説雪しぐれ 度山 紀子
願かけの冬木にしるき釘のあと 青木 和枝
丸子路に遅き昼飯冬ぬくし 小林 れい子
太平 栄子 選
◎夕茜冬木の影のうしろから 北野 陽子
帯なして落葉が波に運ばるる 海野 正男
漲れる冬木の枝の先の先 海野 正男
バンガローあらはになりて冬木立 小林 亮文
旅終へし眠りをゆする鰤起し 小室 登美子
水鳥の声を重ねて漁仕舞ひ 石黒 哲夫
竹馬の園児影ごと転びたり 後藤 桂子
青木 和枝 選◎休み海女郵便局へ頬被 後藤 桂子
裸木の間の外灯明るかり 本多 静枝
羽毛より淡き初雪地に消ゆる 小林 れい子
細雪ばんどり着ける六地蔵 小林 れい子
語り部は羽織屋の主風寒し 山岸 昭子
次回、平成27年 1月11日(日)
午後1時から 金沢彦三公民館2F
兼題:「左義長」
〈お知らせ〉
2月の句会は、8日(日)の予定です。