兼題:「左義長」
石黒 哲夫 選
◎渡さるる初湯の嬰の湯気まみれ 作本 美恵子 実朝の海に富士立つ初景色 作本 美恵子
寒椿碩学の墓明るうす 佐瀬 元子
灰被る白山比竎のどんどかな 海野 正男
鰤千本漁師の声の上擦つて 小林 れい子
喰積に迷ひ箸せる子供かな 海野 正男
ギヤマンに朝の日矢射す初詣 潮 音
太平 栄子 選
◎輪飾りの傾いでゐたる越の風 福江 ちえり
雪解靄薄れて風車現はるる 小室 登美子
左義長の竹伐る山のこだまかな 小室 登美子
地下道の靴音澄むや寒日和 青木 和枝
左義長の畦に地酒の届きけり 吉田 泰子
厨まで日差しの届く年用意 尾田 眞知子
上り框軋みてどぶろく祭かな 吉田 泰子
青木 和枝 選◎渡さるる初湯の嬰の湯気まみれ 作本 美恵子 厨まで日差しの届く年用意 尾田 眞知子
左義長の残り火近く人の声 北野 陽子
膝の上嬰の跳ねゐる老の春 宮崎 惠美
ギヤマンに朝の日矢射す初詣 潮 音
次回、2月8日(日)
於:金沢彦三公民館 2F
兼題:「梅」