主宰俳句
一木の蟬 田島 和生
明くるより一木の蟬声を和し
鳴き切つて蝉の落ちたる木の周り
うすうすと反故焚くけむり立葵
花萱草誰待つとなく遠にゆれ
青鷺の鯎(うぐひ)くはへてふはり舞ふ
坪庭を蕺草(どくだみ)占むる京の雨
大屋根の干梅匂ひ湖の月
干梅の三日三晩の皺まみれ
同人作品評(7月号) 平田 冬か
雀の子跳ねて蓮如の寺まほら 石黒 哲夫
蓮如は、室町時代、親鸞の教えをわかりやすく人々に説き、信心を持つ喜びに気付かせたという浄土真宗の高僧。今でも「蓮如さん」と慕われているその寺の境内は、雀の子が安心して跳ね遊んでいるにふさわしいよいところだ。「まほら」はすぐれたよいところという意味。
以上、俳誌「雉」9月号より抜粋いたしました。
お 知 ら せ 次回、金沢句会は、田島和生先生をお招きして開催いたします。
皆様、万障繰り合わせの上、ご出席ください。
金沢句会は、どなたでもご出席いただけます。
この機会に、是非、ご出席くださいませ。お待ちしています。
尚、会場は、石川四高記念文化交流館、午後1時からです。
お間違えのないようにお越しください。
【 金沢市広坂2-2-5 TEL (076)262-5464 】