兼題「初笑」
青木 和枝 選
◎流るる雲寒九の水に映りをり 大上 章子
朝明けの猛烈寒波湯栓閉づ 谷 光恵
煌めくや婆の背丈の大氷柱 大上 章子
酔ひ醒めの朝か夕かと初笑 福江 ちえり
年男右や左の杯重ね 小林 亮文
バス時刻褪せて雁木の角柱 吉田 泰子
臥す人のかすかに笑みて初笑 本多 静枝
吉田 泰子 選 能「高砂」より
◎白足袋の足打ち鳴らす神の舞 福江 まり子
給食のカレー教室笑初め 生田 章子
七草の足りぬままなり朱塗椀 本多 静枝
紅き橋紅く映りて寒の水 青木 和枝
口裂くるほどのあくびや初笑 青木 和枝
とき色の空一瞬や寒剣岳 山岸 昭子
酔い覚めの朝か夕かと初笑 福江 ちえり
初句会は、天地人賞を表彰します。
天 立つ幼一歩で尻もち初笑 小林 亮文
地 白足袋の足打ち鳴らす神の舞 福江 まり子
人 煌めくや婆の背丈の大氷柱 大上 章子
おめでとうございます。
次回、2月25日(日)午後1時〜5時
兼題「残雪」