「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

1月28日(日)富山高志句会

兼題「初笑」

青木 和枝 選
◎流るる雲寒九の水に映りをり     大上 章子
 
朝明けの猛烈寒波湯栓閉づ      谷 光恵
 煌めくや婆の背丈の大氷柱      大上 章子
 酔ひ醒めの朝か夕かと初笑      福江 ちえり
 年男右や左の杯重ね         小林 亮文
 バス時刻褪せて雁木の角柱      吉田 泰子
 臥す人のかすかに笑みて初笑     本多 静枝

吉田 泰子 選  能「高砂」より
◎白足袋の足打ち鳴らす神の舞     福江 まり子 
給食のカレー教室笑初め       生田 章子
 七草の足りぬままなり朱塗椀     本多 静枝
 紅き橋紅く映りて寒の水       青木 和枝
 口裂くるほどのあくびや初笑     青木 和枝
 とき色の空一瞬や寒剣岳       山岸 昭子
 酔い覚めの朝か夕かと初笑      福江 ちえり

初句会は、天地人賞を表彰します。
  天 立つ幼一歩で尻もち初笑    小林 亮文 
  地 白足袋の足打ち鳴らす神の舞  福江 まり子
  人 煌めくや婆の背丈の大氷柱   大上 章子
 
おめでとうございます。

次回、2月25日(日)午後1時〜5時
兼題「残雪」