主宰俳句
雪の別れ 田島 和生
太陽は嶺へまつすぐ犬ふぐり
朧の夜犬の水呑む音すなり
春眠く電車の床へペン落し
嬰ねむりその母ねむりうららけし
しろがねの朝の白山雉子のこゑ
出し抜けに旅立ちの背へ雉子鳴けり
三鬼の忌雪の別れの高嶺かな
亡きひとへゆれて高きに白辛夷
同人作品評(三月号) 大西 朋
左義長や火掻きの竹の弾けたる 海野 正男
どんどんと燃え盛る左義長の火。そんな火が火掻きに使っていた竹の棒に燃え移った。左義長として組まれた竹も火掻きの竹も弾けてその熱気、勢いが伝わってくる。
第17回 「雉」全国俳句大会 案内
日時 令和元年 10月27日・28日(日・月)
27日(日) 午後2時開会(受付 正午より)
28日(月) 午前9時30分 吟行句会
会場 からすま京都ホテル
講演 倉橋 みどり 氏(フリー編集者、ライター、俳人)
投句 2句1組(一人3組まで)
課題「木」(一人1組)
締切 6月3日
以上、俳誌「雉」5月号より抜粋いたしました。