「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

雉金沢句会 令和2年1月5日

雉金沢句会 初句会

田島和生主宰をお招きして、

令和2年(2020)1月5日 四高記念文学館にて開催されました。

 

田島 和生 主宰 俳句

 正月や歯並び美しき睨み鯛

 旅人の肩へはねたり玉霰

 金澤の一天暗み霰散る

 木の下へ二日の小波尉鶲

 

田島 和生 主宰 選

〈特選〉

ぬばたまの闇に轟く初太鼓     豊田 高子

出初果て花街の湯屋へ繰り出せり  豊田 高子

門松を真中に家族写真かな     田崎 宏

 

〈入選〉

歳旦の十人揃ふ墓前かな      宮崎 惠美

着ぶくれて入らずの森へ一歩づつ  後藤 桂子

銀屏風めきて立山年明くる     小林 れい子

喧嘩独楽手垢光りの唸りかな    豊田 高子

佳き事の多き一年柚子湯かな    中山 ちえ

お降りや一つ傘なる若夫婦     海野 正男

新世界流るる厨年用意       佐瀬 元子

子らの声弾む隣屋餅搗けり     山岸 昭子

神宿る田へ一ト鍬やあへのこと    後藤 桂子

初詣郷社ののぼり高々と      小林 れい子

虎落笛不漁続きの茶碗酒      田崎 宏

能登訛り飛び交ひ友と忘年会    中山 ちえ

初松籟経堂に置く神酒一本     福江 ちえり

隣人と柏手揃ひ初詣        小林 れい子

落慶の檜皮こがねに初明り     福江 ちえり

碧天を絹びかりして小白鳥     本多 静枝

白山に侍る嶺々初日の出      後藤 桂子

初商ひパン屋の列の幾重にも    宮崎 惠美

神の磴のぼる春着の二人連     本多 静枝

むらさきに暮れゆく湖北鳰の笛   豊田 高子

老犬の目の黒々と冬ぬくし     佐瀬 元子

初風呂やにぎやかに子らあがりくる 宮崎 惠美

麦の芽の青くはるかに能登岬    山岸 昭子

坂網猟闇に身を置く息づかひ    後藤 桂子

新築の屋根に群るるや初雀     小林 れい子

層積雲の切れに一すぢ初明り    度山 紀子

寒鰤を捌く手際へ大拍手      生田 章子

霊水の口にまろしや初詣      本多 静枝

水垢離のぬかるみ踏んで初詣    福江 ちえり

投げらるる賽銭の音や去年今年   福江 ちえり

白山にくれなゐの雲初景色     豊田 高子

 

次回、2月9日(日)午後1時~4時

於:金沢彦三公民館 2F

当季5句 投句

互選5句

 

      お 知 ら せ

雉金沢句会では、新しいお仲間を募集しております。

見学の方、初心の方、歓迎いたします。

当日、会場へお越しくださいませ。

見学等、その旨お伝えいただけましたら幸いです。

皆様のご出席をお待ちしております。