令和2年 10月句会報
通信にて開催されました。
兼題:「天高し」(副季語を含む)
小林 亮文 選
◎星一つ飛んで雲居に隠れけり 本多 静枝
古墳へと辿る細道秋桜 本多 静枝
粧ふ山イーゼル片手に中学生 度山 紀子
すぢ雲の伸び行く湖上秋高し 本多 静枝
浜の松くの字に曲がり秋つばめ 福江 真里子
鰯雲父母なき里の遠くなり 本多 静枝
秋高し全容見ゆる剣岳 大上 章子
佐瀬 元子 選
◎振り返り猫の逃げゆく草もみぢ 福江 ちえり
天高く鍬持ち語る論語かな 潟淵 恵美子
花材なき日の幾度を吾亦紅 山岸 章子
名月に沿ふて火星の輝けり 小林 亮文
日の入りや生家の壁の蔦かずら 伊藤 佳子
藁を焼く煙の上がり大刈田 福江 ちえり
釣瓶落しまだ献立の決まらざり 山岸 章子
次回、11月15日まで投句ください。
兼題:「銀杏落葉」等 (冬)
※「黄落」「銀杏散る」は秋の季語です。
11月送付先
福江ちえり まで
宜しくお願いいたします。