「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

金沢句会(2021)1月通信

田島和生主宰 後日選

◎淑気満つ利休鼠の気多の海   後藤 桂子

◎犬探すビラのひらひら年詰まる 辻江 恵智子

◎雫して山茶花の紅開きけり   福江 ちえり

 

 静まりし湖面を走り猟銃音     後藤 桂子

 冬うらら金沢港の見ゆる丘     宮崎 惠美

 一枚のカルテさながら古暦     海野 正男

 門松を褒めつつ買へり能登の塩   福江 ちえり

 軽トラに白菜積まれ能登路なる   福江 真里子

 雨音の徐々に強まり霰かな     田崎 宏

 あやとり橋うす紫にしぐれけり   辻江 恵智子

 寒濤へ御陣乗太鼓打ちこめり    小林 亮文

 うねうねと小流れの沿ひ冬菜畑   福江 真里子

 湯屋の窓ちかぢか迫る冬剱岳    山岸 昭子

 寒柝の仕舞ひの一打路地を抜け   田崎 宏

 ベーコンをかりかりに焼き朝の雪  海野 正男

 雨上がり日差ひろがる枯葎     福江 ちえり

 菰覆ふ塩焚小屋へ日差かな     福江 真里子

 炉話や嫁座は薄き藁座布団     後藤 桂子

 柚子湯浴び耳に綿棒心地よき    田崎 宏

 緋の袴押さへて巫女や雪の道    海野 正男

 帰り花畳に膝を正しをり      福江 ちえり

 ズワイ蟹皿をはみ出し祝ひ膳    佐瀬 元子

 餅搗くや月参りの僧手伝つて    生田 章子

 子のお節錦卵も一品に       中山 ちえ

 初電車母校の窓の見ゆるなり    後藤 桂子

 人違ひされて挨拶マスクの子    本多 静枝

 山茶花や人のまばらに塩の道    福江 真里子

 震へつつ聖夜の花火見てゐたり   生田 章子

 

主宰評

 全体として人事句が多く、やや俗な内容が目立ちました。俗な句でも、季語をうまく生かせば良くなると思います。

 また、歳時記をあまり開かず、季語を適当に使ったような句も幾つかありました。面倒ですが、季語を歳時記でいちいち確認するような習慣にすれば、俳句も自然と良くなると思います。

 

次回、2月1日締め切り 担当は宮崎恵美さんです。

遅れないようにお送りください。

雪のため、郵便物が一週間も届かない地区があり、会員の皆様にはご迷惑をおかけいたしました。その中で、「雉」誌の投句に間に合うよう、お電話にてご連絡をくださいました小林亮文先生に感謝申し上げます。有難うございました。