「雉」北陸地区のブログ

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雉金沢句会 2019.7.13

主宰俳句 

   金沢の溽暑極まり袋小路     田島 和生

   孑孒 のここよここよと踊りゐし

 

〈特選〉 

   星待ちて開くや烏瓜の花     山岸 昭子

   白髪をひとつに束ね灯の涼し   福江 ちえり

   沢蟹の石に身を寄せ泡一つ    海野 正男

   大切子暴れ祭の火の粉浴ぶ    豊田 高子

   梅雨晴の青き立山野辺送り    佐瀬 元子

 

〈入選〉

土掘りてをればひらりと揚羽蝶     佐瀬 元子

朝採りの胡瓜に光る滴かな       中山 ちえ

老幹に艶めく青蔦上りをり       生田 章子

初なりのトマトのサラダ朝餉かな    小林 れい子

滝行に祈る女のうら若き        辻江 恵智子

友訪へば腰に蚊遣火ぶらさげて     山岸 昭子

うたた寝のうなじの日焼け礼拝堂    福江 ちえり

雷鳴に園児駆けゆく早さかな      田崎 宏

  悼 石黒 哲夫 師

天の川渡らんと師の逝きませり     豊田 高子

桐の花恋しさつのる夫のこと      宮崎 惠美

円空物彫る手の甲へ汗ぽとん      度山 紀子

流木に二羽の子鴉雨の浜        佐瀬 元子

亡き子にも氷室饅頭三つばかり     本多 静枝

風涼し展覧杉の瘤の艶         豊田 高子

あきつはや雲を被りて若狭富士     小林 亮文

幼らの菖蒲の葉つぱ剣にせる      小林 れい子

円墳を掠めてくるり夏燕        辻江 恵智子

生れたての蝉に翡翠の眼かな      後藤 桂子

ふるへつつ羽化する揚羽見届けぬ    山岸 昭子

子燕や農道に降りかしがまし      生田 章子

青色といふもさまざま七変化      福江 真里子

饅頭買ふ風に裾舞ふ麻のれん      福江 真里子

初蟬や芭蕉ゆかりの蓑毛塚       佐瀬 元子

河骨の明りに映る城の影        後藤 桂子

湖昏れて浮巣に小さき声したり     豊田 高子

なめくぢの一筋光る行方かな      海野 正男

這い這いの嬰の笑顔や立葵       宮崎 惠美

瑠璃蜥蜴反身の腹に日を浴びし     後藤 桂子

研ぎたての包丁で割る西瓜かな     生田 章子

祭笛吹きに帰れと能登便り       海野 正男

花びらに玉のしづくや花菖蒲      小林 れい子