「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2013-01-01から1年間の記事一覧

年忘れ〜写真集〜

忘年会…ではなく、 こちらは、10月に田島主宰を囲んで懇親会の風景です。 今年も俳句三昧(?)の日々でしたね。今年、一年間、本当にお世話になりました。有難うございました。 来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 皆様、佳いお年をお迎えくださいま…

田島和生主宰 おめでとうございます!

12月29日は、田島 和生 主宰のお誕生日です。ご健康とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。 「雉」北陸地区一同

12月15日(日)富山高志句会

兼題:「短日」青木 和枝 選 ◎立山のきれいに見ゆる寒さかな 野崎 郁雄 暮早し靴と鞄に光る物 大上 章子 歳時記に半券挟み年惜しむ 福江 ちえり 短日や三十人の客迎ふ 石尾 幸子 土地万雑一円合はず暮易し 生田 章子 短日や米寿の友の旅支度 藤井 薫 ふくよ…

俳誌「雉」12月号から

主宰俳句 みちのくは茜雲とぶ大刈田 田島 和生 同人作品評(10月号) 武藤 紀子神の杉讃えてゐれば蚊に刺され 石黒 哲夫 思わず微笑んでしまいそうな味のある句だ。神の杉。樹齢三百年とかいわれて注連縄でめぐらせてある。立派な杉の木を、畏敬の念を持っ…

12月6日(金)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎ピアノの上犬の骨壷冬薔薇 松本 よね子 浮寝鳥流るるままに流されて 佐瀬 元子 煤の香の髪に移りし囲炉裏端 福江 ちえり 冬の鳥時々庭をひとり占め 山田 光子 国宝の仁王の眇(すがめ)小六月 綾子 〈その他の作品〉 冬支度泥つき葱を賜りぬ…

お悔み

去る11月28日、 林 晴美 先生が逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げますと共に、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。 「雉」 北陸地区一同

12月1日(日)雉金沢句会

兼題:「鍋」に関するもの石黒 哲夫 選 ◎残月や坂網構へ鴨を待ち 海野 正男 雪吊りを密に釜師の塀高し 吉田 泰子 牛鍋の火を細めては話し継ぐ 青木 和枝 犀星の文字へ小春の川明かり 太平 栄子 下戸ばかり七輪囲み牡丹鍋 海野 正男 うどん鍋囲みて被災話かな…

11月24日(日)富山高志句会

兼題:「葉牡丹」青木 和枝 選 ◎紅白の葉牡丹門に婚の家 小林 亮文 濯ぎもの肩に取り込む小春かな 藤井 薫 満中陰墓へとなめの赤とんぼ 小室 登美子 葉牡丹の苗の葉脈粗きかな 小室 登美子 蔀戸へ紅葉吹き込む旧酒屋 福江 ちえり 両の手に引き摺りゆけり千歳…

俳誌「雉」11月号から

主宰俳句 寝待月人はかすかに寝息せる 田島 和生 同人作品評(9月号) 武藤 紀子薔薇垣に一人ひろって園児バス 吉田 泰子 こういうなにげない句が好きだ。町を廻って子供を乗せてゆく幼稚園のバス。薔薇の垣根のある家の前でも一人乗せてゆく。先生がバスか…

11月10日(日)雉金沢句会

兼題:「花八手」石黒 哲夫 選 ◎新米の卵かけめし誕生日 青木 和枝 はじけたる石榴を食ふや三兄弟 中山 ちえ 二階建て車窓に走る泡立草 林 喜美子 浅の川夕日の帯を鴨よぎる 青木 和枝 手話もある大合唱や秋惜しむ 宮崎 惠美 流木に鴉鳴きをり暮早し 佐瀬 元…

11月1日(金)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎一房が雫湛ふる実むらさき 福江 ちえり 山頂に感謝の祈り新酒まく 山田 光子 検診日ぽんと叩かれ空高し 松本 よね子 はいポーズギャラリー多く七五三 片渕 恵美子 風化せし石橋の上木の実落つ 佐瀬 元子跳びついて伸びしオクラを摘みにけり …

10月27日(日)富山高志句会〜田島主宰をお招きして〜

兼題「身に入む」 数珠玉や能登へ単線岐れゆき 田島 和生 田島 和生 主宰 選特選 康夫忌の菊開き初む朝かな 山岸 昭子 チェンソーで彫り出すひぐま秋うらら 小林 亮文 稲刈りて村いっぱいの日の匂ひ 生田 章子 鵙晴れや峡の霊水ほとばしり 小室 登美子 初紅…

10月13日(日)雉金沢句会

兼題「月」石黒 哲夫 選 ◎村祭手品の種を見せもして 吉田 泰子 鵙鳴くや木曾路に残る高札場 吉田 泰子 上弦の月へむぎやの笠回す 吉田 泰子 大空のコスモス原へ子ら放つ 度山 紀子 コスモスや一口の茶にむせてゐし 石尾 幸子 コスモスの倒れて風の道となり …

9月22日(日)富山高志句会

兼題:「芋茎」青木 和枝 選 ◎虫時雨耳を動かす牧の牛 生田 章子 名月に海の明るき能登路かな 福江 ちえり 石蔵の錠前照らし月のぼる 吉田 泰子 箒目のしるき参道秋澄めり 小林 れい子 立ち枯れの松の大木つくつくし 佐瀬 元子 芋茎剥き指先の灰汁つきしまま…

俳誌「雉」10月号から

主宰俳句 白鳥座かかりて屋根の夜干梅 田島 和生 同人作品評(8月号) 武藤 紀子膝ついて茄子の初花のぞき込む 吉田 泰子 茄子の花はあの紫色がほんに美しい。茄子の自身の紫色より淡いが着物に描きたいような紫色だ。日本の色だ。膝をついてのぞき込んでい…

9月30日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎曼珠沙華地震の荒地に咲き満ちて 本多 静枝 葉を透くる日差しに栃の実の二つ 福江 ちえり 熱出して漫画三昧秋暑し 佐瀬 元子 安達太良の空は鴇色秋の暮 本多 静枝 いっせいに干さるる糸瓜風白し 山田 光子坂の町紺屋の裏の柿青し 小室 登美…

和倉温泉俳句大会

NHK学園生涯学習フェスティバル 世界遺産 能登の里山里海 和倉温泉俳句大会平成25年9月13日(金) 於:和倉温泉観光会館(石川県七尾市)小島 健 選 佳作 千枚を一枚にして青田波 石黒 哲夫能村 研三 選 佳作 鳶鳴くは浦の祭の事触れか 石黒 哲夫 佳…

9月8日(日)雉金沢句会

兼題:「芒」石黒 哲夫 選 ◎片仮名の特攻の文青芒 小林 れい子 折れてなほ雀の遊ぶ芒かな 生田 昭子 糸芒活けて仏師の束ね髪 吉田 泰子 出来秋や弟子の明るき美容室 青木 和枝 狗尾草兄弟のごとたはむれり 木谷 美奈子 小舟にて藩祖の庭の松手入 本多 静枝 …

俳誌「雉」9月号から

主宰俳句 白桃の夜はよく匂ふ枕上ミ 田島 和生 同人作品評(7月号) 田中 春生鍬浸す川に果てなき花筏 石黒 哲夫 畑地の傍を流れる川に上流から途切れることなく流れてくる花びら。「果てなき」の措辞によって、川上の豪華な花吹雪を想像すると同時に、ゆっ…

9月2日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選◎ころがりて光を返す芋の露 山田 光子 湿気といふ衣着て熱帯夜 片淵 恵美子 鬼蓮の葉に幼子の胡坐かく 松本 よね子 一鳴きをして失せにけり秋の蝉 山田・ 光子 供え物貰ひ廻りて地蔵盆 福永 裕見子 〈その他の作品〉 柿色の半月浮かび熱帯夜 …

8月12日(月)富山高志句会〜田島先生をお迎えして〜

主宰俳句 和菓子屋の門口掃かれ花氷 田島 和生田島 和生 主宰 選◎新涼や雲より抜けて剱岳 生田 章子 ◎黒ビール満たすジョッキやちぎれ雲 小室 登美子 ◎流木に乗りては舞へり夕あきつ 吉田 泰子向日葵にぐるり囲まれ山の墓地 林 喜美子 蝉時雨ごくごくと水飲…

8月11日(日)雉金沢句会〜田島先生をお迎えして〜

田島 和生 主宰をお迎えして、充実した句会が催されました。兼題:「夜の秋」主宰俳句 熟れそめて金ちりばむる早稲田かな 田島 和生田島 和生 主宰 選◎草の根を洗ふ小流れ蛍狩 石黒 哲夫 ◎笑い声もるる八百屋や大葭簀 青木 和枝 ◎万力に噛ませ獅子彫る夜の秋…

8月5日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎龍のごと天地を裂くる大花火 潟渕 恵美子 漸くに大雨上がり蝉の声 山田 光子 ラテン音楽響く式場青葉風 松本 よね子 山陽線電車に蜻蛉乗り込めり 佐瀬 元子その他 初蝉のおびゆるやうに鳴き始む 小室 登美子 少年の勇み太鼓や虫送り 吉岡 ユ…

広島忌

暑さが厳しいこの日。 特別な日が来ました。 共に争いのない世を願い、 隣人との平和を祈る日といたしましょう。 白粥を拝み啜るや広島忌 林 徹 俳誌「雉」北陸地区 一同

俳誌「雉」8月号から

主宰俳句 泰山木咲くや白磁の如く割れ 田島 和生 同人作品評(6月号) 田中 春夫山越えの雲切れ切れに鯉のぼり 石黒 哲夫 流れる雲が山を越えるときに、山脈に堰かれて稜線に平行な縞模様をつくることがある。雲の白さとその間に見える空の青さ。心地よい風…

7月28日富山高志句会

兼題:「合歓の花」青木 和枝 選 ◎花合歓やダム放流のスピーカー 吉田 泰子 青田風英霊の墓一つ立つ 福江 ちえり 町おこしの議論百出青芒 小林 亮文 宿坊の雑魚寝へ焚けり蚊遣香 吉田 泰子 揚羽蝶ひらひら右往左往かな 野崎 郁雄 滝谺行けど行けども見えざり…

7月14日(日)雉金沢句会

兼題:「滝」に関するもの石黒 哲夫 選 ◎補聴器の調節待つや花木槿 宮崎 惠美 行終へて岩に乾しをり滝草履 吉田 泰子 チャリティの作品展や星祭 亀田 次郎 滝風や桟敷にやんちゃ盛りの子 小室 登美子 浄蓮の滝ごうごうと泣くごとし 生田 章子 黄鶲(きびたき…

7月1日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎鼻先に河骨の触れ亀潜る 福江 ちえり 一列に並ぶ黄帽子青田風 山田 光子 山峡の樟の若葉や百坊址 野澤 多美子 梅雨湿り飛石の苔鮮やかに 福永 裕見子 時刻むやうに山鳩鳴く入梅 小室 登美子 沢杉や朽ちし根方の洞涼し 佐瀬 元子 ばら吹雪娘…

俳誌「雉」7月号から

主宰俳句 由布岳の水張り初むる棚田かな 田島 和生 同人作品評(5月号) 田中 春夫流れ藻の張りつく礁涅槃西風 吉田 泰子 ちぎれ漂う藻が、岩礁にしがみつくように張り付いている。季節は釈迦の入滅した陰暦2月15日の頃。この頃に吹く季節風を涅槃西風と…

俳句写真館〜卯辰山菖蒲園〜