2017-01-01から1年間の記事一覧
於:金沢彦三公民館2F青木 和枝 選 ◎小春日の光琳屏風へ牛歩かな 木谷 美奈子 酒匂ふ伏見小路の暮早し 豊田 高子 蓮掘りと一声かはす干拓地 辻江 恵智子 ちり取りの塵を跳び出す冬の虫 福江 ちえり 切り貼りの桜花の障子旧官邸 後藤 桂子 蛇崩れに遅き冬日…
於:おやべコミュニティセンター 1F福江 ちえり 選 ◎竹林に冬鳥のこゑひびき合ふ 佐瀬 元子 遠くから見ゆるマフラー茜色 志賀 理子 白山茶花旧家の屋根に散り敷けり 山田 光子 包丁を二本研ぎけり年用意 潟淵 恵美子 秋蝶や木の間に翅の見えかくれ 松本 よ…
主宰俳句 呉の子 田島 和生 ひややかに月下美人の一夜花 綾子句碑木洩れ日へ散る黄葉かな 霧晴れて朝湯に手足泳ぎけり 海かけて夕闇せまる秋思かな 呉4句 水兵の名は墓地に満ち雲の秋 旧軍港月の港となりゐたる 満月や夢うつつなる海の宿 金秋の呉の子が跳ね…
於:富山県教育記念館 5F 兼題:「小春」青木 和枝 選 ◎網を結ふ小春の海のまぶしさに 福江 ちえり 美術館葦の茂みに鴨遊ぶ 大上 章子 小春日や楽しくしやべるリサイクル 林 喜美子 漁火めく火電の明り冬の海 山岸 昭子 村人の声の弾みや白鳥来 度山 紀子 …
主宰俳句 男郎花 田島 和生 ひやひやと湖へ火色の夜明雲 ゆつくりと加賀の熟れ田を雲の影 木の実落つ金沢暗き隠れ道 道尽きて海の崖なす男郎花 蝶々は崖の空より蔦紅葉 埼鼻に貝殻売女雁渡し 秋鯖の生鮨(きずし)に酌める框かな 湖引いて本を繕ふ星月夜 同人…
於:金沢文化ホール田島 和生 主宰選〈特選〉殉教の碑のある谷や返り花 本多 静枝 おでん屋の割箸ゆがみゐたりけり 福江 ちえり 風に乗り湖一巡の蒼鷹 後藤 かつら 大仏の裏側ぬくし冬の蝶 青木 和枝 〈入選〉 小春日や舟裏返し貝を剥ぎ 海野 正男 新米の嵩…
11月5日(日)・6日(月) クレイトンベイホテルに於いて 第15回「雉」全国俳句大会 が開催されました。大会写真を一挙公開いたします。
於:富山県教育記念館 5F 兼題:「柿」青木 和枝 選 ◎暮色なか真つ紅な立山秋入日 小林 亮文 赤蜻蛉群るる洗濯日和かな 生田 章子 藁の香の残る小さきにほ二つ 生田 章子 放し飼ひの山羊ゐる村や柿熟るる 山岸 昭子 コンバイン去りて飛び込む大からす 林 …
於:金沢彦三公民館2F青木 和枝 選 ◎紅葉してにぎわひ戻る桜道 小林 亮文 胸をさす妻の一言濁り酒 田崎 宏 金木犀散りて金平糖のごと 大上 章子 白山にかかる茜の鰯雲 海野 正男 摘み菜する手元に遊ぶ秋の蝶 生田 章子 吉田 泰子 選 ◎剣岳尖る稜線秋澄めり…
主宰俳句 月下美人 田島 和生 月下美人天の真上へ白鳥座 月下美人はなびら震へ濃く匂ふ 大蛾舞ふ月下美人に触れもせず 三方を開け初秋の高山寺 僧正の兎いづこへ走り萩 新涼の金堂裏の草引けり みんみんの千年杉に声絞る 車百合磨き丸太へ数多咲き 同人作品…
於:おやべコミュニティセンター 1Fミニトマト揺らせばぽとり篭の中 野澤 多美子 露草を引けばずるずる花つづく 泥つけて秋茄子光る下枝かな小流れに影うつしゐる彼岸花 松本 よね子 切通し鉄砲百合のどこまでも 法師蟬夕影迫る千枚田新米の味香り艶三拍子…
兼題:月青木 和枝 選 秋祭納屋へ入りたる獅子の舞ひ 福江 ちえり 望の月梅の橋行く女(ひと)の影 本多 静枝 骨董の酒器改むる十三夜 海野 正男 澄む秋や木の匂ひ満つ美術館 生田 章子 鬼の子の口先ひしと葉をまとふ 山岸 昭子 台風前山青々と街静か 小林 …
田島 和生 先生をお招きして、開催いたしました。 於:石川四高記念文学館主宰俳句 ゆつくりと加賀の熟れ田を雲の影 田島 和生 ひやひやと湖へ火色の夜明雲〈特選〉 仰ぎたる滝に人声呑み込まる 豊田 高子 天高し砂浴びの馬腹を見せ 福江 ちえり 豊の秋ほろ…
主宰俳句 一木の蟬 田島 和生 明くるより一木の蟬声を和し 鳴き切つて蝉の落ちたる木の周り うすうすと反故焚くけむり立葵 花萱草誰待つとなく遠にゆれ 青鷺の鯎(うぐひ)くはへてふはり舞ふ 坪庭を蕺草(どくだみ)占むる京の雨 大屋根の干梅匂ひ湖の月 干…
於:いするぎコミュニティセンター 1F涼しさや二日留守居の赤ワイン 松本 よね子どうみても平泳ぎなり水馬 金山 多美子時々は手振りを真似て風の盆 佐瀬 元子秋茄子の蔕を揃へて桶に漬け 西野 可代子椎木立梢のきらめく晩夏光 野澤 多美子台風に列車大揺れ…
於:富山県教育記念会館 5F青木 和枝 選 ◎セピア色の写真を囲み盆の客 本多 静枝 牡丹鱧加賀の名妓の男舞 海野 正男 初生りのフルーツトマト朝の膳 度山 紀子 切籠(キリコ)見て無事を確かむ墓参り 海野 正男 誰もゐぬ大きな家に昼寝かな 野崎 郁雄 誰み…
於:小矢部市石動コミュニティセンター1F福江 ちえり 選 ◎遠花火猫の目丸く我を見る 松田 文子 駆け抜ける少女の足へ水鉄砲 潟淵 恵美子 足元に見梅ころころ古戦場 松本 よね子 船虫が走りぬけたり月あかり 久保田 美佳 草取りを終へたる庭にバーベキュー …
於:彦三公民館2F石黒 哲夫 選 ◎サマースクール村のお寺に子らの声 生田 章子 補聴器の手入れ日課の汗の夫 宮崎 惠美 空襲を子らに伝ふる遠花火 度山 紀子 戸隠の宿に鯉こく月涼し 吉田 泰子 亡き人の句集届きぬ夜の秋 海野 正男 会釈して行く人誰ぞ夏帽子…
主宰俳句 はたた神 田島 和生 一筋の白滝懸かり成田山 ちちははの写真に見られ更衣 珈琲の氷嚙み割る雲の峰 乱れ字の青春日記黴の花 ぬばたまの蝌蚪散りまどふ泥けむり 一つ鳴き万の蛙の大鳴きす 喝采のごとき雷鳴比良高嶺 更けてなほ閃く比良のはたた神 同…
於:富山県教育記念会館5F青木 和枝 選 ◎初蟬や満中陰の座にありて 度山 紀子 風鈴の音色やさしき村の駅 小林 れい子 合いの手をあふいと芸妓夏座敷 福江 ちえり 乾杯のジョッキーに火蛾飛び入りぬ 度山 紀子 一畳の水屋短き竹簾 藤井 薫 並べある写経の机…
田島和生先生をお招きして、7月例会が行われました。田島 和生 主宰 選〈特選〉 滝開しぶきに立てる尼僧かな 小林 亮文 梅雨晴やくせ毛の髪のまた跳ねて 山岸 昭子 荒梅雨やカレーの匂ふ石工小屋 吉田 泰子 荒彫の木端散らばる小暑かな 吉田 泰子 〈入選〉 …
主宰俳句 滝 田島 和生 白山の雫集めし瀑布かな 滝壺を滝割る如くとどろけり とこしへの一瞬を滝落ちゆけり 懸崖の滝見えずして鳴りとよむ 白山の瀬音に混ざり河鹿笛 白山の雲高き日の桐の花 山藤を仰げば岨(そば)の倒れ来る 山藤を手折るをみなの濃く匂ふ …
於:おやべコミュニティセンター 1F海藻の浜に乾ぶる梅雨晴間 佐瀬 元子 齧りあと残る絵本や青田風老鶯の声のしきりに筆軽ろし 野澤 多美子 短夜の笑ひ種なる昭和かな縁側に憩ふ籐椅子句集読む 松本 よね子 空豆に雫の光る荷台かな大太鼓社殿に響き夏祓 金…
兼題「梅雨」青木 和枝 選 ◎しわしわの頸の赤さや羽抜鶏 海野 正男 釣終へて草矢遊びの父子かな 小林 亮文 小守宮のぺたぺた走る大玻璃戸 海野 正男 三井寺や女郎蜘蛛張る外厠 海野 正男 城門の礎石縁どり梅雨茸 吉田 泰子 平家谷株(くひぜ)に開く梅雨きのこ…
主宰俳句 湖匂ふ 田島 和生白木蓮ゆれて夕べの湖匂ふ 初蝶と小道に出会ひ阿(あ)と言えり 垣根よりだれに待つとなく蕗の花 青頸の鴨の分けゆく花筏 人来ては嬰(やや)の頬撫で花筵 高嶺空落花きらきら飛びゆけり 荒神の御輿次々春埃 神輿舁く漢の裸身昼桜 同…
於:金沢彦三公民館 2F石黒 哲夫 選 ◎父の日や父の匂ひの野球帽 田崎 宏 青嵐ロダンの像に鳥の糞 佐瀬 元子 謙信の墓細身なり青時雨 吉田 泰子 藻刈舟遠に気烟れる竹生島 豊田 高子 筍を掘る度に鳴る腰の鈴 志賀 理子 柏餅食ひそびれたる女系かな 海野 正…
第24回「雉」同人総会 in 東京ベイ幕張吟行地:成田山 田島 和生 主宰選 〈特選〉 青羊歯の重なり深く垢離場かな 古岡恵美子 雲文の迫り出す塔や日の盛 鷹野 早苗 ざる一つ買ひ薫風の成田みち 永田 由子〈入選〉 総門を出るや鰻を焼く匂ひ 久保 方子 涼しさ…
於:高岡古城公園 お食事・句会会場:リストランテ古城亭古城亭の個室は、窓前面の新緑。 テーブルには、薔薇とトルコキキョウが活けられていました。 美味しいコース料理のあと、句会をしましたが、 時間がなくて、一人三句の選といたしました。福江 ちえり…
於:富山県教育記念会館 5F青木 和枝 選 ◎峰雲や獅子金色の角上ぐる 福江 ちえり 山法師風にまかせて踊りをり 小林 れい子 煎餅をかざして触るる袋角 海野 正男 夏霧を回す風車へ牛鳴けり 吉田 泰子 笑顔して新種の富富富(ふふふ)田植せり 小林 亮文 清…
於:彦三公民館主宰俳句 浮根より椿つやつや蘖ゆる 田島 和生 越前は曇り癖なり田を植うる 上ミの田や蝌蚪散りまどふ泥けむり 聖五月裏も磨きて旅の靴 田島 和生 主宰 選〈特選〉 梳けば飛ぶ馬の抜毛や夏きざす 福江 ちえり 烏賊釣火水平線を縁どれり 海野 正…