「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2018-01-01から1年間の記事一覧

「雉」同人会~金沢~2018 写真

「雉」全国俳句大会~掛川~2018

写真で見る「雉」全国大会in掛川!

俳誌「雉」6月号から

主宰俳句 牡 丹 田島 和生 みづうみは大きな鏡初燕 笹むらへ匂ふむんむん落椿 ひらきつつ牡丹は淡き影重ね 白牡丹内へ内へと紅を足し 金星へ香りはつかに白牡丹 日の差して牡丹くれなゐ繻子(しゅす)光り 牡丹いま王者のごとし蟲よ来よ 本を閉ぢ牡丹また見…

6月10日(日)雉金沢句会

於:金沢彦三公民館 2F 青木 和枝 選◎ころころと亀の卵や新樹光 木谷 美奈子 汗飛ばし子供歌舞伎の名台詞 後藤 桂子 小半日濠の藻を刈る小舟かな 辻江 恵智子 古書店の窓に居着けり青蛙 辻江 恵智子 薫風や蹄軽やか赤母衣衆 木谷 美奈子 奥医王の峡はふやう…

5月27日(日)富山高志句会

於:富山教育記念会館 青木 和枝 選◎胸ボタン一つはづせる薄暑かな 本多 静枝 昼顔やビーチボールの弾む音 佐瀬 元子 胸高に巫女の緋袴新樹光 本多 静枝 苜蓿かんむりにして下校の子 大上 章子 学生の白き手で植う富富富苗 生田 章子 卓布替へ薄暑の部屋を開…

俳誌「雉」3月号から

主宰俳句 夜焚火 田島 和生 榾木もてつつかれ怒る大榾火 夜焚火の火の粉が水にはねにけり 川浪の触れて鳴るかに草つらら 青ざめて雪の白山なほ暮れず デパートへ雪沓ぬれて加賀をんな 広島や吹雪は川面閉ざすなり 冬草を山羊のむさぼる鬚濡らし 角鳴らし山羊…

3月11日(日)雉金沢句会

句会風景 主宰俳句 宿木の空に膨らみ春兆す 田島 和生 遥かまで加賀の雪解田水びたし 詩集読む右の耳たぶ春日差し セロリ食ふ遠に真白き春の富士 田島 和生 主宰 選〈特選〉 雪晴の光ベッドで浴びにけり 宮崎 明倫 歌声のもれくる雪のチャペルかな 宮崎 明倫…

2月25日(日)富山高志句会

於:富山県教育記念会館 5F 兼題「残雪」 青木 和枝 選◎久々に山青みたり今日雨水 山岸 昭子 空耳か初音の次の声を待つ 本多 静枝 散り散りに小枝の刺さり雪残る 福江 真里子 春炬燵猫一匹と昼寝かな 大上 章子 マネキンの動き出しそう春日差 本多 静枝 額…

千鳥

you 千鳥鳴く山の頂き雨やんで 細見 綾子

2月5日(月)雉十日会

於:いするぎコニュニティセンター1F一心に足元見つめ凍ての道 野澤 多美子 食前酒切子グラスの淑気かな美術館映る運河や鴨の陣 佐瀬 元子 白鳥の番の浮寝漂へり雪の間にみどり帯なす麦の畑 松本 よね子 フィンランドよりの御慶やハネムーン蒸し牡蠣の湯気…

富山高志句会 表彰式

新年句会恒例 表彰式風景今年の「天」賞は、小林 亮文 さんでした。 おめでとうございます。

2月11日(日)雉金沢句会

於:金沢彦三公民館 2F青木 和枝 選 ◎うす氷風のかたちに罅走る 後藤 かつら 湯豆腐の崩れ会話の弾みをり 辻江 恵智子 雪解風黒鯉ゆつたり向きへり 豊田 高子 剣岳氷柱の間に見えてをり 生田 章子 草萌や赤子の一歩二歩三歩 後藤 かつら 春雪やじわと溶けゆ…

俳誌「雉」2月号から

主宰俳句 浮寝鳥 田島 和生 せつせつと稿埋め勤労感謝の日 にはとりの目玉ちかぢか烏瓜 さるすべり力める瘤に冬赤芽 浮寝鳥ゆれゐて吾もゆれにけり 図らずも八十路祝はれ蕪蒸 長崎 3句 爆心地流れへあまた散紅葉 冬ざれのみなと横丁鱗ちり きらめくや真珠筏…

1月28日(日)富山高志句会

兼題「初笑」青木 和枝 選 ◎流るる雲寒九の水に映りをり 大上 章子 朝明けの猛烈寒波湯栓閉づ 谷 光恵 煌めくや婆の背丈の大氷柱 大上 章子 酔ひ醒めの朝か夕かと初笑 福江 ちえり 年男右や左の杯重ね 小林 亮文 バス時刻褪せて雁木の角柱 吉田 泰子 臥す人…

1月14日 雉金沢句会

「田島和生先生をお招きして」 初句会!主宰俳句 裏返す背へ火の粉や大榾火 田島 和生 山はみな水晶光り雪の晴 百歳の大きな声の初電話 満月を揚げ正月の雑木山 〈特選〉 欄間の龍眼らんらん膝冷ゆる 辻江 恵智子 凪わたる有磯の海の二日かな 福江 真里子 初…

俳誌「雉」新年号から

主宰俳句 有磯海 田島 和生 淡海からぬれて鵜のとぶ夕月夜 番の鵜並んで月下とびにけり 月光のあまねき琵琶湖大鯰 柊の幹の武骨に咲き匂ふ ひひらぎの花より小さき虫集ふ 枯崖を打つて音なく浪退けり 有磯海をちの連山雪来る 峰々に仏の名前冬夕焼 俳句の華…