2015-01-01から1年間の記事一覧
今日、12月29日は、「雉」主宰、田島和生先生のお誕生日です。 おめでとうございます。 先生のご健康と益々のご活躍をお祈り申し上げます。
兼題:「師走」青木 和枝 選 ◎喪帰りや奈茣の浦曲のむら時雨 吉田 泰子 教会の門扉に匂ふ聖樹かな 福江 ちえり 初七日の恩師の遺影返り花 小室 登美子 瑠璃色の空へ雪嶺そそり立つ 小林 れい子 聖歌歌ふ子の喉仏よく動き 小林 れい子 園児らの歌と手拍子餅を…
蜜柑 「農家の庭先にぎっしり実る蜜柑。向こうに番犬が見張っています。(笑)」 冬椿 「歳時記では、椿は春で、冬に咲くのは冬椿ですね。ところが、冬椿といいながら、 高峰比良山を背景に、いっぱい咲いている椿があり、驚きました。」 ピラカンサ 「農家…
主宰俳句 月の湖 田島 和生 畦草の月待ちをれば匂ひけり 月光の底のつぶらな鯰の目 ニュートリノ月の湖にも降りゐたる 林 徹 先生はかの世 月白を先生来ませ大吟醸 芒原いたち一跳ねして消ゆる 百日草いつもの蝶の来てをりぬ 祝・山田初枝句集『白桃』 虫愛…
於:金沢彦三公民館 2F石黒 哲夫 選 ◎派出所の出窓に二つ木の実独楽 本多 静枝 風吹けば時計まはりに落葉舞ひ 宮崎 惠美 鎌倉にぬけ道多し花八ッ手 豊田 高子 久々に会ふはらからや報恩講 山岸 昭子 原節子の声を打ち消す初あられ 木谷 美奈子 まだ動く明…
11月29日(日) 料亭「ばんば」青木 和枝 先生 『白山茶花』のご出版、 心よりお祝い申し上げます。祝賀会には、『白山茶花』から、お好きな一句をお選びいただき、 お一人ずつ観賞していただきました。 特に多かったのは、泊 康夫 先生を偲んだ、 あと二年…
11月30日(月) 於:おやべコミュニティセンター「雉」主宰 田島 和生 先生をお招きしました。 特選には短冊を、入選には俳句手帳が贈られました。田島 和生 主宰俳句 まのあたり早瀬とどろき冬椿 立山は青雲に似て冬めけり もの思ふ句碑の空より散紅葉 鴨群…
「雉」全国俳句大会が開催されました。 11月8日(日)・9日(月) ANAクラウンプラザホテル富山にて大会記録は、雉ホームページ、雉誌を待つとして、 楽しい写真集をお届けいたします。
主宰俳句 燈 下 親 し 田島 和生 冷やかに真鯉の黒目山瀬かな 露草へしぶきて田水走りたる 川上へをりをり吹かれ草の絮 秋蝉や背山の杉は枝打たれ 稲扱くや村の一番上の家 脳天へ初鵙の声一度きり 戦闘機秋天擦ってかき消ゆる 燈火親しインク飛び散る古襖 同…
於:おやべ石動コミュニティセンター小室 登美子 選 ◎よちよちと真つ赤な靴が落葉踏む 本多 静枝 天高し托鉢の鈴背ナに聞き 潟渕 恵美子 どんぐりを拾ひ駆け出す二人の子 潟渕 恵美子 山下りる牛の眼うつろ牧閉ざす 松本 よね子 米寿どちコーヒー店の秋日和 …
於:金沢彦三公民館 2F田島 和生 主宰 選 〈特選〉 初鴨の浮桟橋に羽づくろひ 石黒 哲夫 出航の船はや小さく秋寒し 佐瀬 元子 色変へぬ松の匂へり一笑塚 福江 ちえり 〈入選〉 トンネルを出て真正面紅葉山 度山 紀子 行く秋や籾殻の山高く在り 生田 章子 参…
兼題:「身に入む」青木 和枝 選 ◎行く秋の空群青や師の忌日 山岸 昭子 身に入むやエコー検査に影二つ 山岸 昭子 孤独死の通夜の人出や身に入むる 福江 ちえり 間引菜や虫食穴の模様めき 小林 亮文 朝寒や手術間近の見舞客 石尾 幸子 身に入むや卒寿の叔母の…
於:金沢彦三公民館 兼題:「紅葉」石黒 哲夫 選 ◎釣鐘の撞木の失せし秋の風 田崎 宏 秋麗や補聴器あはす左耳 宮崎 惠美 冬紅葉色の褪せざる合戦図 青木 和枝 柿配りよもやま話小半日 後藤 桂子 くもの囲の微かにひかる月今宵 太平 栄子 月今宵芭蕉ゆかりの…
主宰俳句 秋まひる 田島 和生 触れ合つてかさと音せる夏揚羽 糊こはき三鬼読本曝したる 箸を置き立ちて黙禱広島忌 鈴懸の木洩日まだら蝉の穴 空蝉の吹かるる桑の葉末かな 蝉の翅散華さながらそこかしこ くるりんと掃除ロボット秋まひる 秋風の框上れる書斎か…
田島 和生 先生より 月の写真をお送りいただきました。 美しい月をご覧ください。9月29日の「立待月」が一夜明け、「有明の月」になって、 西空に落ちるところです。30日午前5時50分、ベッドの 窓を開けたら、目の前に輝いていました。(田島先生) …
於:おやべコミュニティセンター1F小室 登美子 選 ◎レシートに仮名文字数多秋暑し 野澤 多美子 観月の笛嫋嫋と風にのり 本多 静枝 笑栗の向きあれこれと絵筆とる 山田 光子 刈田あと深き轍のくねりかな 佐瀬 元子 萩の道肩を並べて通りやんせ 西野 可代子 …
青木 和枝 選 ◎師の句集声も聞へて読む夜長 生田 章子 句碑めぐり門茶に喉を潤せり 小林 亮文 ケアハウスどの窓からも稲田かな 小林 れい子 崖伝ふ朱の欄干や鉦叩 福江 ちえり 眠られぬ夜長に数ふひいふうみ 小林 亮文 一休のつきぬ謎かけ村芝居 吉田 泰子 …
田島和生先生よりお送りいただきました。 望遠レンズで狙い、20枚ほど撮ったうち、写っていたのは4、5枚だったそうです。 そのうちの一枚です。 よく撮れていると思いませんか? 先生、とてもお上手ですね。 蝶々の奥は、先生ご自慢の朝顔のようです。 …
於:金沢彦三公民館 2F 兼題:「月」石黒 哲夫 選 ◎大欄間彫り上げ親子月に酌む 吉田 泰子 海鳴りを遠くに藷の蔓返す 海野 正男 夕潮を蹴立てて戻る鱸船 豊田 高子 月さすや露天湯二人寡黙なり 度山 紀子 送り出し友と月見る小半時 小林 亮文 耕しを止めて…
於:おやべコミュニティセンター 1F小室 登美子 選 ◎露草を並び食べゐる母子牛 松田 文子 夏休み秒針眠る時計塔 松本 よね子 鈴虫の声聴きたくて途中下車 潟渕 恵美子 児の名前よびたがへたる夏休み 野澤 多美子 櫓の灯映して濠の水澄めり 福江 ちえり 〈そ…
田島和生先生より、お送りいただきました。 「雉」主宰の俳句生活が垣間見られ、 自然を愛でる心を大切にしていらっしゃると思いました。 この視点が、胸を打つ俳句を生むのでしょう。 滋賀の比良山のふもとに男郎花がいっぱい咲いていました。 女郎花は見ら…
主宰俳句 河 童 忌 田島 和生 河童忌の雨はらはらと青木賊 むくげ咲き湖岸の村を通り雨 闇雲にとべば壁打つ油蝉 山鳩のいつもくるこゑ明易し 咲きそめの枝は臂めき百日紅 古魞をゆさぶり来る土用浪 明石2句 戻り梅雨べらの赤青糶られゐし 石擦って逃げゆく…
兼題:「残暑」青木 和枝 選 ◎丹田に汗奉納の太極拳 山岸 昭子 豆畑の葉裏のそよぎ涼新た 山岸 昭子 リハビリの広き室内晩夏光 林 喜美子 子のホルン音なめらかに今朝の秋 生田 章子 退院日心づくしの西瓜食ぶ 林 喜美子 蚊に刺され火のつく如く泣く子かな …
田島 和生 主宰より 女郎花と百日紅の写真をお送りいただきました。田島主宰に似て、元気いっぱいのお花たちをご覧ください。 たった1本、庭に咲いたのっぽの女郎花です。 金色の揚羽蝶が乗って、盛んに蜜を吸っていますが、 どんなおいしい味がするんでし…
田島 和生 主宰 俳句 春 日 の 森 神鹿に春日の森の白雨かな 大緑蔭牡鹿のひとり眠りゐし 雄心の見えて膨るる袋角 神域の藤の実あふぎ前のめり 大仏のかざす手のひら雲の峰 仏殿の前を翅曳く蟻ひとつ 梅雨晴の砂粒光り奈良土塀 伊東一升さんご逝去 お岩木は…
兼題:「鮎」本日、石黒先生は都合によりお休みでした。太平 栄子 選 ◎星のこと詳しき子らと門涼み 吉田 泰子 鐘を撞く住職腰に蚊遣り香 小林 れい子 木洩れ日を紡ぐ噴井や神の苑 後藤 桂子 浜昼顔かけゆく子らに踏まれたる 度山 紀子 暁の鳥のひとこゑ極暑…
田島 和生 大原女の籠よりあふれ赤かぶら 白手拭をかむり、小さな頭に載せるのは、籠に入れた大根、かぼちゃ、赤蕪……。 花模様の着物に草履履き。澄んだ目。固く結んだ赤い口元―― あどけない少女の働く姿を写実的に描く。 日本画固有の美に満ちた名作である…
戦後70年を迎える今年。 広島の今日の空は、あの時と同じなのかもしれません。 多くの魂が天へ旅立ったあの日の朝、 その人たちが見た空に重ねて、今朝の空を仰ぎます。 広島に何があったのか、 記憶する人があります。 原爆は、過去ではありません。 戦後…
於:おやべコミュニティセンター 小室 登美子 選 ◎外つ国の父子甚平で闊歩せり 本多 静枝 添ひ寝して煽ぐ団扇も眠りけり 本多 静枝 羽ひろげ閉ぢては先へ黒揚羽 松本 よね子 袂の子気にしてすくふ金魚かな 潟渕 恵美子 足馴らす一人のベンチ風涼し 野澤 多美…
広島駅付近は、建設ラッシュです。 田島和生主宰より、写真をお送りいただきました。 月に一度、広島にて編集会議、広島中央句会が行われていますが、 その際にお撮りになった一枚。 今月の広島駅周辺の写真とのことです。 広島も、どんどん変わっていきます…