「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

8月23日(日)富山高志句会

兼題:「残暑」青木 和枝 選 ◎丹田に汗奉納の太極拳 山岸 昭子 豆畑の葉裏のそよぎ涼新た 山岸 昭子 リハビリの広き室内晩夏光 林 喜美子 子のホルン音なめらかに今朝の秋 生田 章子 退院日心づくしの西瓜食ぶ 林 喜美子 蚊に刺され火のつく如く泣く子かな …

俳句写真館〜田島家のお花〜

田島 和生 主宰より 女郎花と百日紅の写真をお送りいただきました。田島主宰に似て、元気いっぱいのお花たちをご覧ください。 たった1本、庭に咲いたのっぽの女郎花です。 金色の揚羽蝶が乗って、盛んに蜜を吸っていますが、 どんなおいしい味がするんでし…

「雉」30周年記念特集号

田島 和生 主宰 俳句 春 日 の 森 神鹿に春日の森の白雨かな 大緑蔭牡鹿のひとり眠りゐし 雄心の見えて膨るる袋角 神域の藤の実あふぎ前のめり 大仏のかざす手のひら雲の峰 仏殿の前を翅曳く蟻ひとつ 梅雨晴の砂粒光り奈良土塀 伊東一升さんご逝去 お岩木は…

8月9日(日)雉金沢句会

兼題:「鮎」本日、石黒先生は都合によりお休みでした。太平 栄子 選 ◎星のこと詳しき子らと門涼み 吉田 泰子 鐘を撞く住職腰に蚊遣り香 小林 れい子 木洩れ日を紡ぐ噴井や神の苑 後藤 桂子 浜昼顔かけゆく子らに踏まれたる 度山 紀子 暁の鳥のひとこゑ極暑…

一枚の絵「大原女少女」

田島 和生 大原女の籠よりあふれ赤かぶら 白手拭をかむり、小さな頭に載せるのは、籠に入れた大根、かぼちゃ、赤蕪……。 花模様の着物に草履履き。澄んだ目。固く結んだ赤い口元―― あどけない少女の働く姿を写実的に描く。 日本画固有の美に満ちた名作である…

広島忌

戦後70年を迎える今年。 広島の今日の空は、あの時と同じなのかもしれません。 多くの魂が天へ旅立ったあの日の朝、 その人たちが見た空に重ねて、今朝の空を仰ぎます。 広島に何があったのか、 記憶する人があります。 原爆は、過去ではありません。 戦後…

8月3日(月)雉十日会句会

於:おやべコミュニティセンター 小室 登美子 選 ◎外つ国の父子甚平で闊歩せり 本多 静枝 添ひ寝して煽ぐ団扇も眠りけり 本多 静枝 羽ひろげ閉ぢては先へ黒揚羽 松本 よね子 袂の子気にしてすくふ金魚かな 潟渕 恵美子 足馴らす一人のベンチ風涼し 野澤 多美…