2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
兼題:「残暑」青木 和枝 選 ◎丹田に汗奉納の太極拳 山岸 昭子 豆畑の葉裏のそよぎ涼新た 山岸 昭子 リハビリの広き室内晩夏光 林 喜美子 子のホルン音なめらかに今朝の秋 生田 章子 退院日心づくしの西瓜食ぶ 林 喜美子 蚊に刺され火のつく如く泣く子かな …
田島 和生 主宰より 女郎花と百日紅の写真をお送りいただきました。田島主宰に似て、元気いっぱいのお花たちをご覧ください。 たった1本、庭に咲いたのっぽの女郎花です。 金色の揚羽蝶が乗って、盛んに蜜を吸っていますが、 どんなおいしい味がするんでし…
田島 和生 主宰 俳句 春 日 の 森 神鹿に春日の森の白雨かな 大緑蔭牡鹿のひとり眠りゐし 雄心の見えて膨るる袋角 神域の藤の実あふぎ前のめり 大仏のかざす手のひら雲の峰 仏殿の前を翅曳く蟻ひとつ 梅雨晴の砂粒光り奈良土塀 伊東一升さんご逝去 お岩木は…
兼題:「鮎」本日、石黒先生は都合によりお休みでした。太平 栄子 選 ◎星のこと詳しき子らと門涼み 吉田 泰子 鐘を撞く住職腰に蚊遣り香 小林 れい子 木洩れ日を紡ぐ噴井や神の苑 後藤 桂子 浜昼顔かけゆく子らに踏まれたる 度山 紀子 暁の鳥のひとこゑ極暑…
田島 和生 大原女の籠よりあふれ赤かぶら 白手拭をかむり、小さな頭に載せるのは、籠に入れた大根、かぼちゃ、赤蕪……。 花模様の着物に草履履き。澄んだ目。固く結んだ赤い口元―― あどけない少女の働く姿を写実的に描く。 日本画固有の美に満ちた名作である…
戦後70年を迎える今年。 広島の今日の空は、あの時と同じなのかもしれません。 多くの魂が天へ旅立ったあの日の朝、 その人たちが見た空に重ねて、今朝の空を仰ぎます。 広島に何があったのか、 記憶する人があります。 原爆は、過去ではありません。 戦後…
於:おやべコミュニティセンター 小室 登美子 選 ◎外つ国の父子甚平で闊歩せり 本多 静枝 添ひ寝して煽ぐ団扇も眠りけり 本多 静枝 羽ひろげ閉ぢては先へ黒揚羽 松本 よね子 袂の子気にしてすくふ金魚かな 潟渕 恵美子 足馴らす一人のベンチ風涼し 野澤 多美…