「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月28日(日)富山高志句会

兼題:「虫干」青木 和枝 選 ◎隆々と血潮の熱き袋角 福江 ちえり 鹿の群木陰へ走る白雨かな 佐瀬 元子 夫のメモはらりと落つる曝書かな 度山 紀子 夭折の兄のマントや土用干 小林 れい子 風入れの尼の法衣の濃むらさき 小室 登美子 住職の縞のすててこ雨戸引…

6月14日(日)雉金沢句会

兼題:「菖蒲」石黒 哲夫 選 ◎杖持たぬ日もある夫や雲の峰 宮崎 惠美 城据えて野にいちめんの姫女苑 太平 栄子 裾からげ水撒く女将蔵の町 小林 れい子 青田道一人駆くるれば皆駈くる 山岸 昭子 葦簀織る小屋つつ抜けに湖の風 吉田 泰子 歳時記に亡き師の例句…

俳誌「雉」6月号から

主宰俳句 青 麦 田島 和生 主宰 青麦の風のつやめき安土かな 虚子の忌や煙雨隠れの大比叡 富士の嶺は青く翳りて春がすみ 鳥の恋枝々はねてかまびすし 石椅子に触れで初蝶飛びにけり 蝌蚪わつと生まれ尾を振る雨模様 奪衣婆(だつえば)の膝に触れゐしあたた…

6月1日(月)雉十日会

於:おやべコミュニティセンター小室 登美子 選 ◎渓流へきらりと光り夏落葉 佐瀬 元子 子鶺鴒尾をぴくぴくと柵伝ふ 野澤 多美子 薫風や部活帰りの赤パンツ 佐瀬 元子 入港の豪華客船あいの風 松田 文子 黒日傘時々廻し立ち話 本多 静枝〈その他の作品〉 くり…