「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2016-01-01から1年間の記事一覧

俳誌「雉」新年号から〜おめでとう2017〜

主宰俳句 落 葉 風 田島 和生 銀杏散る白鷺城は白に凝り まなかひの天守白々おでん酒 町空を神輿出でし銀杏舞ふ 小春日や鯉の胸鰭はたはたと 麦の芽の揃つて加賀は青丹色 本買つて地下より出づる落葉風 晩学の髪よりこぼれ草虱 赤や黄や黒む落葉や爆心地 紅…

田島先生、お誕生日おめでとうございます!

今日、12月29日は、 「雉」主宰 田島 和生 先生のお誕生日です。 北陸地区一同、心よりお祝いを申し上げます。 歳末の大変な時に生まれたものだと、両親に同情しますね。(田島先生)ご健康が守られますように。 益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

俳誌「雉」12月号から

主宰俳句 初鴨 田島 和生 初鴨はつばさの透きて高嶺空 声上げて初鴨初の夜なりけり 初鴨へ浮標の赤き灯が飛べり 若鳶のいよいよ高し次郎柿 新宿 駅柵にゴッホ自画像猫じやらし 鎌倉海岸 揚舟の旗はみな赤秋の風 亡きひとへ剪りしと紫苑一抱へ 綾子忌の晴れて…

12月17日(日)富山高志句会

兼題:「枯」青木 和枝 選 ◎肥料袋使ひ牡丹の雪囲 小室 登美子 覚めやすき風邪の眠りや夜の雪 福江 ちえり 池の面の風紋のまま凍りけり 小林 亮文 白鳥の来たりて池の主代はる 小林 亮文 草枯れし浜に大波寄せしあと 佐瀬 元子 図書館の高窓たたく初霰 本多 …

12月11日(日)雉金沢句会

於:金沢彦三公民館 2F 石黒 哲夫 選 ◎冬紅葉虫喰ひ穴に空の青 佐瀬 元子 縞栗鼠をはやす子の声牧小春 吉田 泰子 窯元の一子相伝冬灯 辻江 恵智子 霜柱ガラス細工のごときかな 小林 れい子 聖夜劇母に抱かれし天使かな 福江 ちえり 二霜の葛のすがれや古墳…

12月5日(月)雉十日会

於:おやべコミュニティセンター 1F小室 登美子 選 ◎老幹に揺れゐる赤き烏瓜 本多 静枝 白銀の風車を廻し山眠る 本多 静枝 登校の児等の挨拶息白し 山田 光子 冬ぬくし婚の相手の国をきく 山田 光子 源流の飛び石渡るもみぢ谷 潟渕 恵美子〈その他の作品〉…

11月27日(日)富山高志句会

兼題:時雨青木 和枝 選 ◎大口を開けて産鮭遡上 小林 亮文 しぐるるや象は鎖を引き擦れり 海野 正男 末枯れの庭に響けり水琴窟 谷 光恵 俵屋の飴量り売り日の短 海野 正男 米所穭田一面黄金色 小林 亮文 鞄かかへ歩幅狭むや夕時雨 谷 光恵 官兵衛の播州釜や…

「雉」全国大会〜姫路〜記念写真集

大会終了後、田島主宰を囲んで記念写真を撮りました。 希望者が次々にカメラの前に、チ〜ズ!(^^)そして、そして、 恒例、懇親会風景。 いつものお二人。

雉全国俳句大会〜姫路〜

2016年11月13日(日)・14日(月) 於:姫路キャッスルグランヴィリオホテル写真集です。どうぞご覧ください。

11月20日(日)雉金沢句会

田島先生をお迎えして雲垂れて加賀は冬芽の青丹色 田島 和生 柚子もげばにはかに朝日匂ふかな 鈴懸の落葉や椅子に来て止まる 田島 和生 主宰 選 〈特選〉 いてふ散る音楽会の太鼓かな 北野 陽子 しぐるるや十坪に満たぬ雨宝院 海野 正男 玉葱を植うる古墳の…

11月7日(月)雉十日会

小室 登美子 選 ◎小春日の素読してゐる論語かな 潟渕 恵美子 警笛に猪(しし)大家族逃げまどふ 山田 光子 柿赤き庭を友がき逝きませり 野澤 多美子 文豪を偲ぶ文机秋さやか 山田 光子 冠雪の立山見ゆる野辺送り 佐瀬 元子〈その他の作品〉 鐘楼の裾を被ひし花…

俳誌「雉」11月号から

主宰俳句 ははきぐさ 田島 和生 耳裏は秋の風鳴る城址かな 城壁のはたはた飛べば峡の空 ひやひやと四高旧舎の床軋む 蟋蟀の吾と目が合ふ穴の口 蜘蛛の巣のだんだん撓み稲埃 観音へ飛びけり加賀の稲光 冬瓜を赤子抱きして村外れ ぬくさうな毬のもみづるははき…

俳誌「雉」10月号から

主宰俳句 晩 涼 田島 和生 山羊の子に角の芽生えや草の花 午後からは湖へ雲足百日紅 力士逝きピアニスト逝き夜の蝉 ねむるとき蝶はさかしま星月夜 晩涼の六腑に沁むる赤ワイン 浅草2句 鳩散つて塔の天心雷一つ 空襲の焼痕今も青公孫樹 生前退位 天皇はやは…

10月23日(日)富山高志句会

兼題:「晩秋」 青木 和枝 選 ◎猪垣に猪鼻を寄せ戻りけり 小林 亮文 身に入むや埃の積もる自在鍵 佐瀬 元子 マラソンで賑ふ城下暮の秋 本多 静枝 海商の天窓明かり名残りの蚊 吉田 泰子 枯蟷螂震はす翅の薄緑 海野 正男 秋天に紅白の玉舞ひにけり 小林 れい…

俳誌「雉」11月号から

主宰俳句 ははきぐさ 田島 和生 耳裏は秋の風鳴る城址かな 城壁のはたはた飛べば峡の空 ひやひやと四高旧舎の床軋む 蟋蟀の吾と目が合ふ穴の口 蜘蛛の巣のだんだん撓み稲埃 観音へ飛びけり加賀の稲光 冬瓜を赤子抱きして村外れ ぬくさうな毬のもみづるははき…

俳句写真館〜田島先生より〜琵琶湖

鎌倉時代創設の樹下(じゅげ)神社。 立派な鳥居の向こうに琵琶湖が見えます。 祭神は、女神の玉依日売(たまよりひめ)で、湖の方からいらっしゃいました。 琵琶湖から神社まで真っ直ぐ道が通っています。 参道付近に、「柿を上げます」と書いて、笊に入れ…

神戸大学講演会

田島 和生 先生 お疲れさまでした。

田島主宰講演会のお知らせ

2016年10月15日(土) 14:30〜16:00 神戸大学百年記念館「六甲ホール」 「雉」主宰 田島 和生 先生 ご講演 「新興派俳人の星 山口 誓子」 要予約 神戸市灘区六甲台町1−1 お問合せ:078−803−5393

10月9日雉金沢句会

於:金沢彦三公民館2F石黒 哲夫 選 ◎車座ですいとん食ぶる防災日 小林 れい子 鉄柵をめぐらす岬馬肥ゆる 吉田 泰子 金木犀こぼるるもとに白き猫 佐瀬 元子 名月や即かず離れず二人連れ 木谷 美奈子 秋彼岸墓訪わぬまま過ぎにけり 小林 亮文 城桔梗八雲旧家…

9月30日(金)雉十日会

於:小矢部市いするぎコミュニティセンター 1F小室 登美子 選 ◎結界の闇に香りし金木犀 本多 静枝 月下美人そろりそろりと迎へられ 松本 よね子 砂に足吸ひ込まれたり秋の浜 佐瀬 元子 秋茄子のチーズ風味を振る舞へり 西野 可代子 不動寺は秋雲切れし辺り…

9月25日(日)富山高志句会

於:富山県教育記念会館 5F 兼題:「鰯雲」「鱗雲」「鯖雲」青木 和枝 選 ◎薄絹のやうな月出て望の夜 吉田 泰子 柚の実は柚の葉より深緑 小室 登美子 鯔飛ぶや湖の名月浮き沈み 小林 亮文 武家町の戸毎の橋や水の秋 本多 静枝 空分かち稲妻の入る日本海 福…

俳句写真館〜田島先生より〜

野生同然のコスモスです〜 かわいい西瓜です〜 (コメント:田島主宰)写真もさることながら、コメントも面白いです。 撮影地は、琵琶湖の辺りでしょうか? ゆったりとした空間に、時を忘れそうです。 また、お送りください。 先生の写真のコーナーは、とて…

俳誌「雉」9月号から

主宰俳句 白 山 田島 和生 白山はいま青嶺なり雲高し 遠嶺まで揺れゐて加賀の青田波 曾遊の街を片蔭拾ひゆく 富山・大境洞窟住居跡 2句 祖(おや)たちの暗き岩室滴れり 滴りの岩へ口つけ黒揚羽 炎天へうち広げ干す魬(はまち)網 裏を向き傾ぎいづこへ海月か…

9月11日(日)雉金沢句会

於:石川四高記念文化交流館 「雉」主宰 田島 和生 先生をお迎えいたしました。 越前や霰とまがふ蕎麦の花 田島 和生 朝顔は深むらさきに綾子の忌 ひやひやと四高校舎の床軋む 山羊の子へうねる草原野分雲 田島 和生 主宰 選〈特選〉 城垣を上へ上へと蜥蜴か…

俳句写真館2016〜田島家の勝手連〜

今年の朝顔の花も終わり近くになりました。 うちの庭に勝手に種を落とし、勝手に咲く勝手連の朝顔も最後となり、 地面を這いながら咲き、伊賀焼の狸きや蛙どももどこか嬉しそう。 鉢植えの朝顔は次々しぼみ、種を結びながら、まだ元気に咲いています。 大き…

8月28日(日)富山高志句会

於:富山教育記念会館 5F青木 和枝 選 ◎砂浜の冷めて起伏や晩夏光 海野 正男 漫画絵の長きベンチや晩夏光 吉田 泰子 晩夏光銭五の海に男波立つ 本多 静枝 百合開く雌蕊に蜜をしたたらせ 福江 ちえり のうぜんの風の吹くまま百寿逝く 小林 れい子 新墓に徳…

俳句写真館〜野生の朝顔・豹紋蝶〜

田島和生先生から写真が届きました。 皆様へ季節の贈り物です。 先日の濃紫の朝顔は、ホームセンターで買ってきた球根で、 大きな花を開きました。でも、3つ4つ咲いただけです。 こちらが、野生の朝顔です。花は小さいが元気が良く、勝手に 芽を出して育ち…

俳句写真館〜琵琶湖と少女〜

田島和生主宰より、お送りいただきました。 今日撮った写真です。夕焼けに染まった琵琶湖に感動して少女 たちが水の中に入って行きました。 (コメント:田島主宰)美しいですね。言葉になりません。 田島先生、有難うございました。

8月7日(日)雉金沢句会

於:金沢中央公民館 彦三館石黒 哲夫 選 ◎八月や頭に忘る老眼鏡 田崎 宏 鰻の肝焼酎に入れ一呑みに 小室 登美子 首振らぬ骨董店の扇風機 海野 正男 虫干しや父の遺せし備忘録 山岸 昭子 糶市へ牛運ばれて早稲匂ふ 後藤 桂子 琉球の古地図を曝す一揆寺 吉田 …

俳誌「雉」8月号から

主宰俳句 大砂丘 田島 和生 雨粒の見えて因幡の遅田植 大砂丘踏めば素足のわらひけり 身の砂を浜昼顔の辺に払ふ 船虫の青き背散り旅の靴 聖母月ふつくらと人よく眠り 礼拝をせし手の触るる蝮草 花樗渡り半ばの蝶舞へり 金雀枝の散りゆく礁(いくり)波頭 同人…