2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧
兼題「身に入む」 数珠玉や能登へ単線岐れゆき 田島 和生 田島 和生 主宰 選特選 康夫忌の菊開き初む朝かな 山岸 昭子 チェンソーで彫り出すひぐま秋うらら 小林 亮文 稲刈りて村いっぱいの日の匂ひ 生田 章子 鵙晴れや峡の霊水ほとばしり 小室 登美子 初紅…
兼題「月」石黒 哲夫 選 ◎村祭手品の種を見せもして 吉田 泰子 鵙鳴くや木曾路に残る高札場 吉田 泰子 上弦の月へむぎやの笠回す 吉田 泰子 大空のコスモス原へ子ら放つ 度山 紀子 コスモスや一口の茶にむせてゐし 石尾 幸子 コスモスの倒れて風の道となり …
兼題:「芋茎」青木 和枝 選 ◎虫時雨耳を動かす牧の牛 生田 章子 名月に海の明るき能登路かな 福江 ちえり 石蔵の錠前照らし月のぼる 吉田 泰子 箒目のしるき参道秋澄めり 小林 れい子 立ち枯れの松の大木つくつくし 佐瀬 元子 芋茎剥き指先の灰汁つきしまま…
主宰俳句 白鳥座かかりて屋根の夜干梅 田島 和生 同人作品評(8月号) 武藤 紀子膝ついて茄子の初花のぞき込む 吉田 泰子 茄子の花はあの紫色がほんに美しい。茄子の自身の紫色より淡いが着物に描きたいような紫色だ。日本の色だ。膝をついてのぞき込んでい…
小室 登美子 選 ◎曼珠沙華地震の荒地に咲き満ちて 本多 静枝 葉を透くる日差しに栃の実の二つ 福江 ちえり 熱出して漫画三昧秋暑し 佐瀬 元子 安達太良の空は鴇色秋の暮 本多 静枝 いっせいに干さるる糸瓜風白し 山田 光子坂の町紺屋の裏の柿青し 小室 登美…