「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2012-01-01から1年間の記事一覧

12月16日(日)富山高志句会

兼題 「短日」 青木 和枝 選 ◎短日や上擦り声の選挙カー 小林 亮文 一閃に街の浮き立つ冬の雷 福江 ちえり 冬の虹片脚太く海に立つ 佐瀬 元子 ウィスキーの熟成倉庫冷え渡る 小室 登美子 真つ直ぐに咲いて大菊からびゆく 山岸 章子 病院の声なきテレビ室の花…

12月9日(日)雉金沢句会

兼題「枯れ」 石黒 哲夫 選 ◎茶の花の垣を曲がれば母の家 宮崎 明倫 枯れ菊やホルンの音の午(ひる)を告ぐ 海野 正男 竹垣に色足袋干され尼の寺 小林 れい子 雪催刃のごとき波寄する 佐瀬 元子 室の花しゃべりだしさう絵の少女 (匿名) 枯蔓に足取られたり寺…

俳誌「雉」12月号から

爽やかに灯ともし頃を神楽坂 田島 和生 同人作品評(12月号) 国枝 隆生 炎天へくの字くの字に蝶のぼる 太平 栄子 一般に蝶の飛ぶさまは不規則である。しかし作者が見ている蝶は〈くの字くの字〉に登っていると把握した。しかも炎天に向かっていく力強い蝶…

12月3日「雉」十日会句会

高点句 忘却も都合よきこと大根煮る 金山 多美子 突堤の白一文字冬かもめ 野澤 多美子 奥能登や間垣に消ゆ虎落笛 小室 登美子 から堀へ弾け飛んだり真弓の実 (匿名) 回廊へ一枝伸ぶる冬紅葉 (匿名)今日は、見学の方もお見えになり、また、活発な御意見も…

「力石の俳句」11月のご応募

俳誌「雉」北陸支部では、「力石の俳句」を募集しております。 作品には、出来るだけ吟詠地を書き添えてください。 当ブログのコメントにご記入いただくか、 俳誌「雉」HPの「お便り」からご連絡ください。 http://www.kijihaiku.com 「雉」HP 最初に「…

11月25日(日)富山高志句会

兼題 「花八手」 青木 和枝 選 ◎物言わず雑木紅葉の中歩く 度山 紀子 裸木を透きて黄色のバンガロー 小林 亮文 手に息をかけ列車待つ寒さかな 野崎 郁雄 手を合わせお参りする子七五三 白川 晴美 文化の日松葉降りしく忠魂碑 林 喜美子 大綿の玻璃戸に触るる…

力石の俳句 募集中!

俳誌「雉」北陸地区ブログでは、力石の俳句を募集しております。 こちらのコメントよりご連絡いただくか、 「雉」HPの「おたより」からご連絡ください。 http://www.kijihaiku.com 「雉」HP「北陸地区 力石の俳句」と最初にお書きください。 投句数に制…

11月11日(日)「雉」金沢句会

兼題:「鴨」に関するもの 石黒 哲夫 選 ◎扇形に小菊を這はせ二条城 小室 登美子 背負籠(しょいかご)に冬の虫鳴く合掌屋 吉田 泰子 旋盤の音小きざみに石蕗の花 吉田 泰子 秋の日の蜻蛉玉買ふ嵯峨野かな 宮崎 惠美 古墳への低きしるべや十夜鐘 吉田 泰子 …

11月5日(月)「雉」十日会句会

〈高点句〉 安達太良山ふんはり秋の雲のりて 小室 登美子 旅に来て伊予の山河の秋惜しむ 大林 花実 稚(やや)握る枯葉かけらとなりにけり 三島 瀬良 一陣の風に落葉の騒ぎをり 高井 海沙希 秋高し港大橋渡り初め 山田 光子 裏木戸を開け笑栗を眺めをり 松本…

「雉」関西地区のブログ開設のお知らせ

「雉」関西地区のブログが開設されました! 早速、京都大会の写真も、吟行会の結果も公開されています。 皆で訪問して、エールを送りましょう! 是非、コメントしてください。 お待ちしています! http://kizikansai.jugem.jp/ 「雉」 関西地区のブログ

俳句誌「雉」11月号から

栃の実の底ひに紛れ旅鞄 田島 和生 同人作品評(9月号) 国枝 隆生流灯の列のくびれて闇深し 石黒 哲夫 流燈会の行事を時に見るが、流れの遅速により、流燈が広がったり、かたまって流れることはよくある。掲出句、流燈が流れの速いところに来た時、その細…

「雉」全国大会〜京都

第10回「雉」全国大会 吟行句会 平成24年10月29日(月) 於 京都国際ホテル北陸地区 入選作品 一覧 嵯峨野路や去来の墓に柿一つ 宮崎 明倫 色変へぬ松匂ひ立つ二条城 青木 和枝 鳳凰の首の細かり秋時雨 佐瀬 元子 先生はネクタイ真つ赤秋の雨 谷口 …

10月24日(日)富山高志句会

青木 和枝 選 ◎宿坊の廊下の軋み長き夜 小林 れい子 近くより遠くより見て松手入れ 野崎 郁雄 鮎梁の幟立てある飛騨路かな 大上 章子 牛飼の口笛爽やか阿蘇五岳 小林 れい子 輩を食む鈴虫や腹光る 小林 亮文 爽やかや小物入れ替へ旅用意 藤井 薫 指をさす時…

10月14日(日)「雉」金沢句会

石黒 哲夫 選◎稲刈って地蔵菩薩の顕るるかな 西田 かなえ 観音の灯りが洩るる無月かな 青木 和枝 大振りに芒を活けて天文台 青木 和枝 高野への町石(ちょういし)道や花芒 小林 れい子 フランスパン小脇にかかへ天高し 小林 れい子 ちくちくと妻の小言や秋…

10月1日「雉」十日会句会

高点句 新しき梯子に夫の松手入 小室 登美子 かなかなや杜の夕影迫りくる 野澤 多美子 箱馬車の蹄の音や大花野 小室 登美子 里の秋鹿ゐる野外コンサート 松本 よね子9月30日 公民館祭りが開催されました。 「雉」十日会句会では、短冊を展示しました。 句会…

俳句誌「雉」10月号から

師の墓を万余の墓を白雨かな 田島 和生 同人作品評(8月号) 国枝 隆夫一つ灸受く百相の貌並び 石黒 哲夫 漢方の民間療法として灸治療は今なお健在なのだろうか。熱さに耐えている貌はそれこそ百面相なのだろう。〈百相の貌並び〉の観察に臨場感がある。ひ…

「力石の俳句」9月のご応募

谷口 和子 様 1句 (石川県小松市 兎橋神社) 庭涼し建御名方(たけみなかた)の力石以上です。有難うございました。「雉」北陸支部のブログでは、引き続き「力石の俳句」を募集しております。 ブログの「コメント」にご記入いただくか、「雉」HPの「お便…

9月23日(日)富山高志句会〜田島先生をお迎えして〜

富山高志句会九月例会は、「雉」主宰 田島 和生 先生をお迎えして、吟行句会を行いました。 吟行地は、「民俗民芸村・五百羅漢」です。 基本的に自由行動でしたが、「売薬資料館」「民俗合掌館」「考古資料館」などを見学し、 五百羅漢を回って、句会会場へ…

俳人協会富山支部総会報告

9月22日(土)秋分の日 富山電気ビルにて講演 「雉」主宰 田島 和生 先生 『日本百名山』の深田 久弥(九山)の俳句 『日本百名山』の作者であり、山岳作家として知られる深田久弥(=俳号九山)(1903-1971)の俳句を、略年譜をもとに時代を追ってご紹介…

9月9日(日)「雉」金沢句会

兼題「夜長」 石黒 哲夫 選 ◎赤とんぼ飛び交ふ中の骨納め 大上 章子 辞書繰りて一語をさがす夜長かな 青木 和枝 意のままに動かぬパソコン秋灯下 本多 静枝 熱の子に添ひ寝してゐる夜長かな 小室 登美子 霧を抜け霧に入りゆく歩荷かな 吉田 泰子 休み田に廃…

「雉」広島支部ブログ開設のお知らせ

「雉」広島支部のブログが開設されました http://ameblo.jp/kijihaikuday/皆で訪問し、応援しましょう! 広島支部ブログのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

9月3日「雉」十日会句会

高点句 影絵なる阿尾の岬に夏の月 野澤 多美子 電車の灯過ぎて夏野の闇深し 福江 ちえり ひぐらしの遠音に覚めて一人かな 野澤 多美子 帰省子の肩逞ましく父と並ぶ 野澤 多美子 次回 10月1日(月) 午後1時30分より 石動コミュニティーセンター1F 見…

俳句誌「雉」9月号から

同人作品評(7月号) 中村 与謝男落慶の堂へつばめの飛び込めり 中山 ち江 落慶法要のさなか燕が飛び込んだのだ。句はそれだけを述べるが、心の弾みと祝意が鮮やか。水玉の木綿裁ちたる立夏かな 谷口 和子 夏らしい水玉模様の木綿を鋏などで裁つのだろう。…

俳誌「雉」主宰 田島 和生 先生をお迎えして

佐藤尚夫先生よりお写真をご提供いただきました。 田島 和生 先生が、林徹先生のお墓参りを兼ねて「雉」の仲間たちと句会をなさりたいと、8月12日(日)に金沢へお越しになりました。 大変、充実した句会でした。皆さんの笑顔が、そのことを物語っていま…

「力石」関連NEWS!

東海道五十三次「藤枝」完成 URL http://www.za.ztv.ne.jp/takashim こちらからご覧いただけます。 そして… いよいよ「力石を詠む(六)」に取りかかるそうです。 まだ、間に合います! どうぞ、作品をお送りくださいませ。お待ちしております!こちらのブロ…

91歳のつぶやき

新谷 亜紀 さん(京都)より、お便りが届きました。 お母様は、俳人 井筒 紀久枝 さんです。 以下には、亜紀さんからのお便りをそのままご紹介します。 是非、ツイッター ホームページ にアクセスしてみてください。 67年目の終戦記念日が過ぎ、91歳の私の母…

8月12日(日)雉金沢句会

俳誌「雉」主宰 田島 和生 先生をお迎えして、句会は大いに盛り上がりました。 早稲の熟れ日矢燦然と加賀の国 田島 和生田島 和生 先生 選 ◎早稲の香や五箇山を向く義民の碑 佐藤 尚夫 ◎休み田や夕日にそよぐ猫じゃらし 安藤 永子 ◎駄駄こねる児の耳元へ猫じ…

8月6日(月)雉十日会句会

高点句 絵硝子の一片剥がれ炎暑かな 福江千英里 七夕やこぼるるほどの願ひごと 吉岡 ユキ 助手席の南瓜ころころ赤信号 野澤多美子 炎暑の中、皆さんお元気に句会に参加されました。残暑をのり越えましょう。 小室登美子 次回 9月3日(月) 午後1時30分…

猫じゃらし (広島忌に思う)

雉金沢句会(次回 8月12日(日))は、俳誌「雉」田島 和生 主宰 もご出席くださいます。 課題「ゑのころ草」 写真は、林 徹 先生が、佐藤尚夫先生に宛てた手紙文です。「猫じゃらし」の俳句が書かれています。 八月は、日本にとって大切な時です。 広島、長…

「力石俳句」関連NEWS!

東海道五十三次「岡崎」完成 どうぞ、下記URLからご覧ください。また、引き続き「力石の俳句」を募集中です。 今月は、どのような傑作が登場するか、楽しみです。 四日市大学・健康科学研究室教授 高島 愼助 先生 〒519-0211 三重県亀山市川崎町3075-3 電…