「雉」北陸地区のブログ

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10月27日(日)富山高志句会〜田島主宰をお招きして〜

兼題「身に入む」

     数珠玉や能登へ単線岐れゆき   田島 和生


田島 和生 主宰 選

特選 
      康夫忌の菊開き初む朝かな            山岸 昭子 
      チェンソーで彫り出すひぐま秋うらら        小林 亮文
      稲刈りて村いっぱいの日の匂ひ        生田 章子
      鵙晴れや峡の霊水ほとばしり         小室 登美子
      初紅葉あしなへに添ふ神父かな        福江 ちえり

 塾帰りの子らゆったりと良夜かな     度山 紀子
 穭田にゴトゴトと入る耕運機      大上 章子
 阿弥陀様拝む幼に秋日さす        生田 章子
 波音の高くなりたり秋の暮        佐瀬 元子
 冷やかに川のまん中鷺一羽        白川 晴美
 競技場秋の夕日の大いなる        福江 ちえり
 身に入むやみしりと家のどこか鳴り    青木 和枝
 身に入むや百姓一揆の柱傷        藤井 薫
 傘の柄で土塀の烏瓜曳けり        度山 紀子
 火渡りの法螺の余韻や雁渡る       吉田 泰子
 身に入むや我が顎骨のレントゲン     福江 ちえり
 蕎麦の花一揆の里の晴れ上がり      青木 和枝
 街灯のついては消ゆる十三夜       林 喜美子
 リズムよく井戸を掘る音や秋深む     小室 登美子
 井戸際に萩は実となり揺れやまず     佐瀬 元子
 塀に乗り猫見上げをる松手入れ      林 喜美子
 秋日差母の病室去りがたし        度山 紀子
 厨まで金木犀の香りかな         大上 章子
 落日に染むるみづうみ鯊料理        小林 亮文
 起きぬけに福音めきて小鳥来る      山岸 昭子

次回 11月24日(日)
兼題「葉牡丹」

場所 富山県教育記念館  5F
時間 午後1時より<お知らせ>
12月は、第三日曜日です。
12月15日(日)になります。
お間違えのないように、お願い申し上げます。