於：金沢彦三公民館 2F
田島 和生 主宰 選
〈特選〉
初鴨の浮桟橋に羽づくろひ 石黒 哲夫
出航の船はや小さく秋寒し 佐瀬 元子
色変へぬ松の匂へり一笑塚 福江 ちえり
〈入選〉
トンネルを出て真正面紅葉山 度山 紀子
行く秋や籾殻の山高く在り 生田 章子
参道へ一段づつの散紅葉 山岸 昭子
火渡りの鉦しみゆけり茸山 吉田 泰子
はらからに米寿祝はる秋時雨 亀田 次郎
行く秋の秘湯に聞くや加賀訛 小林 れい子
礼拝のパイプオルガン秋灯 宮崎 惠美
烏瓜竹を伝ひてぶら下がる 海野 正男
穴まどひ蛙を咥へ身じろがず 小室 登美子
露座仏や雲の切れ目を鳥渡る 石黒 哲夫
鏡花祭暗がり坂の紅葉散る 本多 静枝
自然薯をくれし男のふいと消え 宮崎 惠美
秋時雨来る前ぶれや風の鳴る 佐瀬 元子
蓮根掘る胴長靴の父子かな 亀田 次郎
日を返すアトリエの窓紅葉晴 太平 栄子
火牛像のそびらに零余子落ちにけり 吉田 泰子
ゆたかな海づくり富山大会
皇后の言葉安けし秋桜 山岸 昭子
十六夜の香煙沁むる襖かな 福江 ちえり
色足袋の干さるる軒や鵙の晴 度山 紀子
花梨の実一笑塚に日を浴びて 福江 ちえり
次回、12月6日（日）午後１時〜４時
投句 ４句 兼題はありません
平成28年1月句会は休会となります。
次々回、平成28年2月14日（日）
句会の後、田島先生を囲んで「お茶の会」がもたれました。
