「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2017-01-01から1年間の記事一覧

おしらせ

明日、5月14日(日)金沢句会 午後1時〜4時 「雉」主宰 田島 和生 先生にご出席いただきます。 田島先生の選を受けるチャンスですから、 是非、たくさんの方にご出席いただきたいと思います。 出句 4句 互選 5句 会費 1,200円です。 どなたでもご出席いた…

俳誌「雉」5月号から

主宰俳句 蕗の花 田島 和生 球根に濡れ土を寄せ入院す 永き日の光ふくらみ点滴す 春雷や胸を輪切にして撮らる 番号で診らるる胸へ初音かな 山笑ふ患者の胸にバーコード 春はあけぼの配膳車匂ひくる 病みぬれば遠よく見ゆる蕗の花 小室登美子さんを悼む 倶利…

5月1日(月)雉十日会

於:小矢部市コミュティセンター花筏わつて進めり遊覧船 佐瀬 元子 春昼や首を背中にフラミンゴ いちはつ初咲きに雨上りけり 野澤 多美子 山笑ふ遠のダム湖はエメラルド花吹雪あびて小走り幼き子 山田 光子 お早うと声かけあいて一年生蒼天に伸びるクレーン…

4月23日(日)富山高志句会

田島 和生 先生を招きして、いつにも増して、 充実した俳句会となりましたことを感謝いたします。 鶯や大敷の浮子うち並ぶ 田島 和生 神輿舁(か)き裸身の踊る花の道 田島 和生 主宰 〈特選〉 壬生狂言炮烙割りの埃立つ 海野 正男 水音の村に広がる朧かな 野…

俳誌「雉」4月号から

主宰俳句 初諸子 田島 和生 凍空を下り来る鳶の面構へ みづうみの微塵のひかり梅早し 虹の根へ浮かびてるるるかいつむり にほどりの鳴いて近江の春立てり 堰越えて泡立ち真白雪解水 小さき口揃へて売らる初諸子 東京・夢の島2句 足下の芥幾層犬ふぐり 福龍…

3月26日(日)富山高志句会

於:富山県教育記念会館 兼題:「初蝶」青木 和枝 選 小室さん逝く ◎逝く人に春の虹立つ小矢部川 山岸 昭子 絶筆となりし句稿や春時雨 佐瀬 元子 初蝶の翅ふるはせてやがて舞ふ 本多 静枝 初七日の友の家に聞く初音かな 吉田 泰子 となみ野の花を待たずに逝…

お知らせ

3月14日 火曜日 闘病中だった 「雉」同人 小室登美子さんが、急性白血病のため天に召されました。 謹んでお悔やみ申し上げます。 ご葬儀は、3月17日 金曜日 午前11時から。 たんぽぽ いなば葬祭センター(小矢部市赤倉)です。皆様、どうぞ、お祈りくださ…

3月6日(月)雉十日会

於:おやべコミュニティセンター 1F春雪や黒猫の艶いやませり 小室 登美子 霊水の迸る音寒日和 棒状の涅槃団子の蒸し上る渓深き湯宿にすする鮟鱇汁 野澤 多美子 ねばねばと千枚漬けや箸を逃げゆつくりと顔確かめて雛飾る 志賀 理子 仁王立ち話す可からず恵…

俳誌「雉」3月号から

主宰俳句 大 聖 堂 田島 和生 貝殻の汀鳴りゐて去年今年 雪原は青空沁むる加賀の国 岸壁の我を一瞥冬鷗 海境(うなさか)を来し寒涛の潮けむり 広島 世界平和記念聖堂 大聖堂鉄扉の凍つる朝の弥撒 大聖堂末席に坐す寒さかな 大聖堂しはぶき一つ響きけり 詩人 …

2月26日(日)富山高志句会

於:富山県教育記念会館 5F 兼題:「春寒」 青木 和枝 選 ◎アールグレイ少し濃い目に寒き春 本多 静枝 春寒しほつれし縄の枝に鳴り 福江 ちえり 草青む土竜の道の右左 生田 章子 下船して磴百段や遍路杖 海野 正男 春めくや石工の流す水の音 吉田 泰子 冬…

蛍烏賊吟行会のお知らせ

本日、滑川観光協会より発表がありました。 今年の「ほたるいか海上観光」は、諸事情により中止と決定いたしました。 よって、大変、残念ではありますが、 「雉」句会 蛍烏賊吟行会も、中止となります。 上記、ご了承いただきますよう、宜しくお願い申し上げ…

2月12日(日)雉金沢句会

於:金沢彦三公民館2F石黒 哲夫 選 ◎滝しぶき気合飛び交ふ寒修行 生田 章子 婚近し母そはそはと梅日和 中山 ち江 寝釈迦とも見ゆる山並春立てり 吉田 泰子 病床に風花眺め時過ごす 小林 れい子 葉牡丹や阿修羅のごとく手を広げ 木谷 美奈子 リハビリの貧乏…

俳誌「雉」2月号から

主宰俳句 実千両 田島 和生 日は高く寒木瓜の花うひうひし 曲がるたび山茶花の赤神楽坂 身籠の腹をなでをる聖夜かな あり余る幸さながらの実千両 万両の揺るる木曽塚芭蕉塚 実万両芭蕉の墓をそばへかな 目薬のけさの一滴比良の雪 林徹先生 先生の夢に覚めた…

2月6日(月)雉十日会

雪起しひと日やまずに七七忌 小室 登美子 瓶の底目となる酒屋雪だるま 花枇杷の中より小虫這い出せり寒明の夕べ剣岳(つるぎ)の茜色 佐瀬 元子 立春や遠嶺の上に昼の月植込みの裾に日溜り春立つ日 本多 静枝 猫のぞく鯉の水槽うす氷初句会隣り座敷も句会かな …

1月22日(日)富山高志句会

兼題:「新年」に関するもの 青木 和枝 選 ◎二日はや檄の飛び交ふグラウンド 小林 れい子 古九谷の五彩の小鉢鰤なます 本多 静枝 寒行の尼の足どりゆるぎなし 吉田 泰子 凍鶴のかたまつてゐて相寄らず 海野 正男 寒雀つぶてのごとく風に飛び 福江 ちえり 成…

2017年1月15日(日)雉金沢句会

「雉」田島 和生 主宰をお招きして主宰俳句 虹の根へ浮かみるるるとかいつむり 田島 和生 雪原へ青空ひらき加賀の国田島 和生 主宰 選 〈特選〉 きらきらと遠嶺や加賀の冬闌くる 本多 静枝 日輪を覆ふ出初の水煙 辻江 恵智子 うぶすなの太鼓の響きどんど焼 …

1月6日(金)雉十日会

初句会です。 於:総合宴会場「ばんば」小室 登美子 選 ◎年末の手相占ひ列長し 潟渕 恵美子 トンネルを抜けて霰に眠気さめ 潟渕 恵美子 ためらうて三年日記贖へり 野澤 多美子 束の間の木漏れ日に来る冬の鳥 松本 よね子 湯豆腐や二人の箸の交叉して 松本 よ…