「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2月6日(月)雉十日会

雪起しひと日やまずに七七忌    小室 登美子
瓶の底目となる酒屋雪だるま
枇杷の中より小虫這い出せり

寒明の夕べ剣岳(つるぎ)の茜色   佐瀬 元子
立春や遠嶺の上に昼の月

植込みの裾に日溜り春立つ日    本多 静枝
猫のぞく鯉の水槽うす氷

初句会隣り座敷も句会かな     野澤 多美子
初場所の優勝力士涙拭く

紅をひく卒寿の媼初鏡       松本 よね子
去年今年女松の大樹葉を散らし

冬館立山曼荼羅絵とき聴く     山田 光子
日の恵み尖る氷柱を落としけり

立ち上る露天の湯気や髪凍る    志賀 理子
地表へととうとう届く大氷柱

ぼんやりと日向ぼこりで独り言   西野 可代子
電線に首をかしげて寒雀

よたよたと風邪ひき猫の日向ぼこ  片渕 恵美子
栞添へ点訳句集春来る

散歩する犬の鼻先牡丹雪      松田 文子
紅梅の枝に懸かりし昼の月

立春や髪整へて薄化粧       金山 多美子
春雨や池の水輪のつぎつぎと

雪吊へ雲の切れ間の日差かな    福江 ちえり
ヤマンの窓に歪みぬ寒椿

次回、3月6日(月)  午後1時〜4時
於:おやべコミュニティセンター 1F

見学の方、歓迎いたします。
当日、会場へいらしてください。
会館裏にも駐車場がありますので、ご利用ください。
お待ちしています。