小室 登美子 選
◎塀越しに恋する猫の震へをり 本多 静枝
冬厳し戦中戦後眼裏に 山田 光子
荒波や風に留まる冬鷗 福江 ちえり
手探りで菰の葱抜く雪明り 野澤 多美子
古戦場木々に小雨や春立つ日 本多 静枝
竹林のそよぎそびらに初薬師 小室 登美子
ひとところ欠けし土塀や梅ふふむ 佐瀬 元子
富士遠く蠟梅匂ふ出窓かな 松本 よね子
闇湛へ経蔵裏の初音かな 綾 子
麦踏みて母の姿の懐かしく 西野 可代子
形見にと指輪渡され冬温し 潟渕 恵美子
笑ひこける富山訛りのカルタとり 吉岡 ユキ
次回 3月3日(月)
おやべコミュニティーセンター 1F
午後1時30分より
〈吟行会のおしらせ〉
雉十日会句会では、4月30日(水)吟行会を開催いたします。
場所は、宮島峡(小矢部市)周辺。滝の荘にて句会・会食をいたします。
どうぞご出席くださいませ。
また、雉十日会句会では、俳句の仲間を募っております。
初心者の方も歓迎いたします。どうぞ、一度、見学にいらしてください。
お待ちしております。