「雉」北陸地区のブログ

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8月12日(月)富山高志句会〜田島先生をお迎えして〜

主宰俳句
      和菓子屋の門口掃かれ花氷     田島 和生

田島 和生 主宰 選

◎新涼や雲より抜けて剱岳           生田 章子
◎黒ビール満たすジョッキやちぎれ雲      小室 登美子
◎流木に乗りては舞へり夕あきつ        吉田 泰子

向日葵にぐるり囲まれ山の墓地         林 喜美子
蝉時雨ごくごくと水飲みにけり         野崎 郁雄
正座して仏具磨くや涼新た           小林 れい子
笹原を渡る風音涼新た             小林 亮文
樟脳の匂ふ遺品や白木槿            石尾 幸子
新涼の鑿こまやかに仏彫る           吉田 泰子
一輪車乗りこなす子や秋涼し          小室 登美子
御佛の影に巣くへり蟻地獄           福江 ちえり
厨壁細きなめくぢ登りをり           大上 章子
よじれつつ糸たぐりゆく毛虫かな        佐瀬 元子
仏前へ黄色の真桑供えけり           生田 章子
かなかなや山の名刻む方位盤          吉田 泰子
風鈴や朝市果てし町筋に            青木 和枝
句帳にて蚊を払ひゆく城址かな         佐瀬 元子
いつか又会ひたき人の墓洗ふ          野崎 郁雄
ちりちりと新駅ホーム屋根灼くる        林 喜美子
厨からおつけの匂ひ今朝の秋          大上 章子
ヤマンの猪口に五箇山地酒かな        小室 登美子
大仏の肩つややかに秋涼し           佐瀬 元子
掃苔や三代揃うて犬もゐて           生田 章子
朝採りの西瓜抱へし友来たり          度山 紀子
朝日受くゑのころ草の緑かな          大上 章子


次回  9月22日(日)  午後1時より
富山県教育記念館 5F

兼題:「芋茎」