兼題:「葉牡丹」
青木 和枝 選
◎紅白の葉牡丹門に婚の家 小林 亮文
濯ぎもの肩に取り込む小春かな 藤井 薫
満中陰墓へとなめの赤とんぼ 小室 登美子
葉牡丹の苗の葉脈粗きかな 小室 登美子
蔀戸へ紅葉吹き込む旧酒屋 福江 ちえり
両の手に引き摺りゆけり千歳飴 小林 亮文
冬晴や波が光の筋となり 佐瀬 元子
吉田 泰子 選
◎鰤起し番屋の衆の声高に 小林 亮文
雪残る人喰い岩や硫黄の香 青木 和枝
客一人駅員一人鰯雲 野崎 郁雄
蕪の葉の虫喰ひしるき屋敷畑 青木 和枝
路地口の織部灯籠石蕗明り 藤井 薫
さざ波のごとき鐘の音夕紅葉 小林 れい子
次回 12月15日(日)午後1時〜
兼題:「短日」
※次回は、第三日曜日に変更されています。
お間違えのないように、お越しくださいませ。
寒くなりますが、皆様のご健康が守られますようにお祈り申し上げます。