兼題:「早春」
青木 和枝 選
◎口だけの残り鮟鱇吊し切り 小林 亮文 早春の枝に小鳥の多きこと 林 喜美子
屋根雪の融ける水音春浅し 生田 章子
砂浜にボール蹴り合う浅き春 佐瀬 元子
春めくや図書館の椅子窓向きに 藤井 薫
早春の運河にふはりレジ袋 度山 紀子
草の芽の沈みてをりぬ潦 福江 ちえり
〈その他の作品〉
春浅し浜に舟焼く黒けむり 青木 和枝
木彫り雛金の小袖をひろげ立つ 吉田 泰子
涅槃図を納むる木箱セピア色 小室 登美子
鮟鱇の雑魚で脹らむ胃の腑かな 小林 れい子
訪ひたれば雛の客となりにけり 野崎 郁雄
内裏雛飾る銭湯客多し 石尾 幸子
清掃の済みし教室ヒヤシンス 山岸 昭子
花を追ふニュースキャスター二月かな 谷 光恵
凍て光る雪解の水の麓道 大上 章子
次回3月22日(日)
兼題:「彼岸」
於:富山県教育記念館 5F
駐車場は地階、無料。受付で駐車表にお名前をお書きください。
ご入会・見学を希望の方は、直接会場へお越しください。
その旨、お伝えくださいませ。
初心者の方、歓迎いたします。
俳句に興味をお持ちの方は、是非、一度、いらしてください。
お待ちいたしております。