「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

5月10日(日)雉金沢句会

「雉」主宰 田島 和生 先生をお招きして…

兼題:「祭」

田島 和生 先生 選〈特選〉
種蒔くや夫に習いて土を寄せ     西野 可代子
目力の溢るる男の子祭獅子      本多 静枝
跳ね上がる足裏の揃ひ祭獅子     福江 ちえり
石鹸玉ふはりふはりと松の枝     西野 可代子
祭獅子大口あけて祝儀食む      小林 亮文

〈入選〉
古民家の大き座卓や蓬餅       林 喜美子
尾山祭奴の足袋の擦り切れて     豊田 高子
桐の花白壁光る散居村        佐瀬 元子
ぼた餅は老の持てなし昭和の日    石黒 哲夫
日本一のでか山車(やま)町の辻廻る 本多 静枝
春耕や媼一人の屋敷畑        石尾 幸子
空気入れペダルをこぐや大南風    宮崎 惠美
藤棚に懸かる白山夕映えぬ      海野 正男
たんぽんで受粉を助け梨の花     青木 和枝
三兄弟気負ひ獅子舞ふ夏祭      度山 紀子
法話する若き輪番緑立つ       生田 章子
代掻きを見守る妻は畦に裁つ佇ち   山岸 昭子
新緑の城まなかひに加賀の膳     宮崎 惠美
一人居の睡魔の近し春炬燵      石尾 幸子
拡げある欄間の下絵緑さす      吉田 泰子
祭獅子草鞋ほつれしままに舞ひ    福江 ちえり
山車廻す辻に高まる木遣歌      石黒 哲夫
マニキュアの指しなやかに祭笛    本多 静枝
蓬濃き一揆の里の草の餅       海野 正男
海猫の群れ鳴く村の植田かな     林 喜美子
閘門のしるき水あと風光る      佐瀬 元子
精米機廻るひびきや夕燕       青木 和枝
胡葱の味噌和へ香る夕餉かな     西野 可代子
掘り起す草の根長く夏に入る     佐瀬 元子
軽やかな足どりの夫夏帽子      宮崎 惠美
爆ぜ菓子の弾くる音や村祭      小室 登美子
ホスピスに歌声流れ遠青嶺      小林 れい子
車座に天狗舞てふ祭酒        本多 静枝
焼く烏賊のくねるにくねる宵祭    石黒 哲夫
鮒鮨の桶干す近江風薫る       後藤 桂子

★今回は、太平栄子先生はお休みでした。

次回、6月14日(日)午後1:00〜
金沢市彦三公民館 2F
兼題:「菖蒲」

雉金沢句会では、俳句の仲間を募集しています。
見学の方、歓迎致します。
是非、会場へいらしてください。お待ちしております。