「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

富山高志句会(2021)2月通信

小林 亮文 選

◎躙り口開けて通せる春の風    海野 正男

 料峭や一人づつ入るワインセラー 度山 紀子

 天を衝く栂の並木や春日差    山岸 昭子

 岩礁にさざ波しきり春の海    福江 ちえり

 早春の濠にゆるゆる鴨番ふ    度山 紀子

 早春や車庫に置かるる三輪車   生田 章子

 きさらぎの蒼天鳶のほしいまま  本多 静枝

 

佐瀬 元子 選

◎髪少し明るめに染め寒の明け   山下 貴子

 浅春やガラスのやうに波砕け   福江 ちえり

 春浅し農事暦へ書く行事     生田 章子

 地に拾ふ実のふくらめる今日雨水 山岸 章子

 躙り口開けて通せる春の風    海野 正男

 風そよと雪間に覗く黒き土    小林 亮文

 寒風の空鳴る夜の読書かな    潟淵 恵美子

 

2月の句会報の担当は、山岸昭子さんです。

推敲してお送りください。

3月の担当は、佐瀬元子さんです。

3月15日までお送りください。