兼題:「桜」「花」
石黒 哲夫 選
◎百歳の媼と歌ふ花見かな 林 喜美子
味噌豆の匂ふ戸口や花月夜 吉田 泰子
チンドン屋を追ひかくる子ら花の昼 度山 紀子
大笊の雑魚干し上がり磯桜 吉田 泰子
箔浮かぶ加賀のコーヒー花の冷 青木 和枝
遠嶺晴ひと畝のみの藷植うる 山岸 昭子
医王見せ犀川隠す花霞 田崎 宏
太平 栄子 選
◎遠嶺晴ひと畝のみの藷植うる 山岸 昭子 轆轤師に刎ね窓よりの花の風 石黒 哲夫
艶やかな芸妓のお練り風光る 田崎 宏
空洞の幹に布巻き花咲けり 大上 章子
入社式社旗高々とはためけり 小林 れい子
種浸す新幹線のこだまかな 小室 登美子
雪囲外せば風の頬撫づる 小室 登美子
青木 和枝 選
◎目尻下げ象ゆつたりと花祭 生田 章子 富くじの当選の夢四月馬鹿 木谷 美奈子
霞晴れ彼方にきらり鳰の海 度山 紀子
声曳いてひよの飛び入る朝桜 太平 栄子
草餅の幟はためく能登路かな 小林 亮文
次回、5月10日(日)
兼題:「祭」(夏祭)
田島 和生 先生が、ご出席くださいます。
たくさんの方々のご出席をお待ちしております。