「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

俳誌「雉」3月号から

     君逝きて能登は荒星ばかりかと     田島 和生



       同人作品評(1月号)     国枝 隆生

みちのくや脚一本の稲のにほ     小室 登美子
 刈り取り後の稲束を干す方法は地方によって、様々である。この句は一本の棒で稲束を円錐形に組んでいく藁塚である。この句では〈脚一本の〉を発見した観察眼が成功した。さらに〈みちのくや〉の強調により風土性を帯びた藁塚の景が印象鮮明である。

       紅頬集     秀句・佳句

  葛晒す寒の極みの白さかな      海野 正男

おめでとうございます。

以上、俳誌「雉」3月号より抜粋致しました。