「雉」北陸地区のブログ

「雉」句会の活動を公開しています

2014-01-01から1年間の記事一覧

5月25日(日)富山高志句会

兼題:「若楓」「青楓」「楓若葉」高点句 昏鐘(こんしょう)の渡りゆく谷栃咲けり 吉田 泰子 若楓手斧目古りし堂柱 青木 和枝 遠き日の素十を語る夏炉かな 吉田 泰子 神事して子ら初めての田植かな 大上 章子 少年の坊主頭や夏きざす 小林 亮文 風の音は万…

第21回 「雉」同人吟行会 速報

第21回 「雉」同人総会 吟行会 平成26年5月20日(火) 於:ベストウエスタンホテル弘前田島 和生 主宰 選 特選 地を白く敷いて林檎の摘花かな 鈴木 厚子 早苗田に長く裾引く津軽富士 上原 カツミ 早暁や雨の匂ひの花りんご 坂田 悦子 緑さす津軽藩士…

同人総会 予告

5月18日、19日、20日は、 「雉」同人総会が、青森にて開催されます。 吟行会の模様を公開する予定です。 どうぞ、ご期待ください。

5月11日(日)雉金沢句会

兼題:「滝」石黒 哲夫 選 滝行の読経あらあら日石寺 吉田 泰子 押さえこみ羊毛刈る卯月かな 林 喜美子 屋上の藤の花房風を呼ぶ 池上 愛子 飛び魚の跳んで夕日に呑み込まれ 豊田 高子 あつあつのピザを切り分け子供の日 吉田 泰子 筍掘り下りくる富樫自刃の…

俳誌「雉」5月号から

「雉」主宰 田島 和生 春禽の玻璃へ当たりて高嶺晴 鐘の音や蓮は泥より赤芽出し 沢木 欣一 先生 墓の師に目頭あつく木の芽晴 頬 紅 集 秀句 佳句 杉玉にさがりし御札雪解風 宮崎 恵美 杉玉は杉の葉で玉を作って酒屋の軒に飾り、酒林とも言われる。その下に神…

4月30日(月)雉十日会句会 吟行会

宮島峡(小矢部市)吟行会 9:20 石動駅 出発 10:00 一の滝・二の滝・竜宮渕・子撫川ダム 11:40 「滝の荘」にて昼食 13:00 句会 16:00 解散小室 登美子 選 ◎うぐひすや眼下に田人行き来して 福江 ちえり 蕗の薹ほうけちらしてダムの…

4月27日(日)富山高志句会

兼題:「日永」「遅日」青木 和枝 選 ◎永き日や海に鮎魚女(あひなめ)突如とぶ 山岸 昭子 チンドンドンチンドンドンや花の雲 大上 章子 のどけしや竹竿売りの国訛 小林 れい子 振り上ぐる鍬を止めたり蛙の目 小林 亮文 蛍烏賊生簀の水は深層水 大上 章子 黄…

4月13日(日)雉金沢句会

兼題:「桜」「花」石黒 哲夫 選 ◎根上りの松の根くぐる雀の子 宮崎 惠美 大原や鴟尾におぼろの月かかり 本多 静枝 サザエ展に母子の多し風薫る 亀田 次郎 逞しき息子となりて犬ふぐり 大上 章子 耕しや教会の鐘昼を告ぐ 福江 ちえり 花粉よけのマスクマスク…

4月7日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選◎ひと所捩れ通しの芹の川 (匿名) 花の下小さきリュックの円を組む 本多 静枝 たんぽぽの絮を吹く子の靨(えくぼ)かな 本多 静枝 百葉箱囲みて遊ぶ百千鳥 本多 静枝 大宰府や梅ふりかへりふりかへり 片淵 恵美子 彼岸明け少しかけたる月西に…

俳誌「雉」4月号から

主宰俳句 面影の先生と酌み初諸子 田島 和生 同人作品評 中田 尚子採石の山を遥かに牡丹鍋 吉田 泰子 人間の都合で削られて姿を変えていく山があります。筆者の身近なところでは秩父(埼玉県)にある武甲山がそれです。いつか人間の傲慢に神様の怒りがもたら…

3月23日(日)富山高志句会

兼題:「鳥帰る」青木 和枝 選 ◎鉄塔の空の青さや鳥帰る 吉田 泰子 畑打ちへ大音響のラジオかな 福江 ちえり 耕しや蛙のそりと鍬の風呂 度山 紀子 立山の稜線緩び鳥帰る 小林 れい子 ぶかぶかの黒靴履いて卒業す 佐瀬 元子 車庫隅に赤き除雪車鳥帰る 生田 章…

3月9日(日)雉金沢句会〜田島主宰をお招きして〜

焼き上がるパンに鶯鳴き出しぬ 田島 和生兼題:「木の芽」田島 和生 主宰 選◎がうがうと寄する白波凍て返る 佐瀬 元子 ◎箱ごとに父の字確と雛納む 後藤 桂子 ◎古雛の冠止むる小町針 小室 登美子 ◎牧牛の鼻先乾く木の芽風 後藤 桂子 ◎むらさきの闇に乱舞の蛍…

俳誌「雉」3月号から

「雉」主宰俳句 鉄棒の少年逆さ遠雪嶺 田島 和生 土塊にゆづり葉挿しし鍬始 川蟹の玉藻つかみて凍てゐたる 同人作品評(新年号) 武藤 紀子身に入むや子規自画像の目の黒し 佐瀬 元子 子規という人が病気で倒れなかったらどれだけの仕事を成し遂げただろうか…

3月3日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎杉玉の片側ぬらす春時雨 本多 静枝 雛段にちょっと腰かけ得意顔 山田 光子 堅雪の田中を駆くる登校児 福江 ちえり 結界の朱塗の小橋初音かな (匿名) 相撲場へ芽吹きの桜枝を張る 佐瀬 元子 涅槃図を明明照らす紅の燭 小室 登美子 石碑に白…

2月23日(日)富山高志句会

兼題:「梅」青木 和枝 選 ◎寄する波に犇めいてゐる千鳥かな 福江 ちえり 梅が香やここは越中国府跡 藤井 薫 ひとところ青空のあり梅三分 佐瀬 元子 束の間の雨水の日差し鳶の笛 吉田 泰子 冬鷺に日矢の遠のく荒れ田かな 福江 ちえり 如月の満月赤し通夜帰り…

2月9日(日)雉金沢句会

兼題:「雪解け」石黒 哲夫 選 ◎裏山のまんさくを活け志功展 吉田 泰子 雪解光少女の像のかがよへり 本多 静枝 伏す夫へ大吟醸の玉子酒 小林 れい子 引っ張られ通しの草や雪解川 (匿名) 鶏鳴や散居を包む雪解靄 後藤 桂子 冬薔薇一輪を手にコンサート 福江…

俳誌「雉」2月号から

主宰俳句 明くる夜は光まみれの浮き寝鳥 田島 和生 林 晴美さん ご逝去二句 美しく老い逝き給ふ冬薊 温顔の遺影となりし寒さかな 同人作品評 (12月号) 武藤 紀子いかづちのひっきりなしの夜伽かな 小室 登美子 「いかづち」は雷のこと。猛々しく恐ろしい…

2月3日(月)雉十日会句会

小室 登美子 選 ◎塀越しに恋する猫の震へをり 本多 静枝 冬厳し戦中戦後眼裏に 山田 光子 荒波や風に留まる冬鷗 福江 ちえり 手探りで菰の葱抜く雪明り 野澤 多美子 古戦場木々に小雨や春立つ日 本多 静枝 竹林のそよぎそびらに初薬師 小室 登美子 ひととこ…

1月26日(日)富山高志句会

兼題:「新年」に関するもの青木 和枝 選 ◎大股の鶴の一歩や年新た 小林 亮文 嫁が君キウィに大き穴をあけ 林 喜美子 綾子句碑赤絵の壺に松飾り 福江 ちえり 立山の全容晴るる瑞気かな 藤井 薫 吹初や何度も拭ふハーモニカ 林 喜美子 旗竿に福良雀のとび来た…

1月12日(日)雉金沢句会

兼題:「松の内」石黒 哲夫 選 ◎淑気いま岩屋に寄する波頭 後藤 桂子 焼き魚にしぼる花柚子寒に入る 太平 栄子 松過ぎのフェルメール展の中にをり 度山 紀子 七草や山襞光る剱岳 大上 章子 料理本繕ひをれば三日暮れ 小室 登美子 糶人の隠語飛び交ふ市始 後…

1月10日(金)雉十日会句会 初句会

初句会・新年会は、料亭「ばんば」(小矢部市)にて、午前10時より開催されました。 今年、一年間、ご健康が守られて、たくさんの俳句ができますようにお祈り申し上げます。小室 登美子 選 ◎燻べ榾火花飛びたる横座かな 野澤 多美子 曇天の暗き庭にも冬芽…

2014年 俳誌「雉」新年号から

新年 明けまして おめでとうございます 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます 田島 和生 主宰俳句 椎の実の蘚苔深く沈みけり 曽遊の坂ころがりて散紅葉 沢木欣一先生十三回忌 面影の師のこゑ掠れ紅葉狩 同人作品評(11月号) 武藤 紀子緑の孤大きくゑがき…